営業担当からWebマーケティング担当に変わり、日々の業務の中で英略語がたくさん出てきて付いていくのに精一杯な日々です。
新しい単語を覚えるために読んでいるだけでは覚えられない気がしたので、ここに記録していきたいと思います!👍
まずは、カスタマーサクセス業務のKPI設定について議論していた中で「MRR」「NRR」といったワードが超高速で大量に飛び交っていて、何それ、、、ってなったので調べたことをここにまとめたいと思います。
MRR
MRR(Monthly Recurring Revenue):月次経常収益
SaaSビジネスで毎月発生する収益のこと。
MRR=月額利用料×顧客数
例)月額500円、顧客数150人の場合
500円×150人=75,000円
MRRの対象となる収益は「毎月継続して生じる収益」のみ。
例えば定額制のサブスクリクションサービスの場合、毎月発生する月額料金は対象となるが、初期費用やトライアル期間の割安料金、オプション料金などの単発的な収益は対象外となる。
複数の月に跨った契約プランがある場合は、契約金額を1ヶ月換算して計算する。
MRRはSaaS Quick Ratioの分析や、投資家の判断材料に利用されており、事業の安定性や成長速度を図るための材料としても用いられる。
MRRと似ている言葉である「ARR」と「NRR」についても整理します。
ARR
ARR(Annual Recurring Revenue):年次経常収益
サブスクリプションサービスやクラウドサービスなどから毎年繰り返し得られる収入のこと。事業の時価総額を算出したり、将来性を図ったりと、MRRより長期的指標として用いられる。
ARR=MRR×12ヶ月
NRR
NRR(Net Revenue Retention):売上維持率
既存顧客から得られたMRRがどの程度維持されているかを測る指標。主に顧客の継続率・離脱率を把握するときに用いられ、NRRが低いときには契約が継続されない問題点があると考えられる。
NRRが100%を超えた状態を維持できていれば、継続的な売り上げが見込めると判断でき、成長率が高い企業ほどNRRも高くなる。
まとめ
MRR,ARRは月毎または年毎でどれだけの収益を得られたかを算出する指標、NRRは収益の維持率を%で表した指標と理解した。
また組織内では、SaaSサービスの登録ID数などをKPIとするよりも、MRRやNRRといった指標を掲げることで、組織として目指すところがサービスの収益向上にリンクするので、これらの値は外部からの判断基準としてだけでなく内部でも取り入れられるべきである。
おまけ
ついでに合わせて覚えておいたらいいよと言われて調べたワードも追記しておきます。
ユニットエコノミクス
ユニットエコノミクスとは、LTV(Life time value)とCAC(Customer Acquisition Cost)の比率のことで、顧客1人あたりの採算性を示す指標。値が3以上だと健全とされている。
Unit Economics=LTV÷CAC
財務諸表では期間(年次)で経済性を管理しているが、ユニットエコノミクスの考え方ではユニット(顧客)ごとで経済性を管理する。
CAC
(Customer Acquisition Cost)の略で、一人の顧客を獲得するのにかかったコストの平均値をさす。