クリップボード管理ソフトのClipto
の設定・利用方法について、記載します。
これまで、Cliborをメインに使用してきたこともあり、対比も交えて、所感を記載したいと思います。
(複数ノード間で最低限のクリップボードの同期ができるところまでの記載としています。予めご了承ください。)
利用の経緯
これまでクリップボード管理ソフトとして、WindowsPC上では、Cliborをメインで使用してきました。
非常に使い勝手が良く、職場のWindowsPC1台の閉じた環境では、これだけで十分でした。
しかし、作業環境の変化により、「他のWindowsPCとも同期したい」
、「Linux環境とも同期したい」
、「スマホ(Android)でも使用したい」
と考えるようになりました。ここから、クラウド経由でクリップボードを共有できるようなサービスを探していました。
そこで見つけたソフトが、Cliptoです。
OSが異なる複数のデバイス間で、リアルタイムにクリップボード共有ができることに魅力を感じ、インストールしてみることにしました。
動作環境
Windows、macOS、Linux、Androidに対応しています。他にブラウザ上でも使用することができます。
(※ブラウザ版の場合、後述の設定メニューClipboard
の内容を変更することができません。)
私は、Clipto
を、職場のWindowsPC、自宅のWindowsPC、自宅のLinuxPC(Linux Mint)、Androidスマホにそれぞれインストールして使用しています。
インストール方法
Clipto
の公式HPより、各環境に合わせ、対象インストーラをダウンロードし、インストールします。
Androidの場合、Playストアより、"Clipto - Organize Any Data"
を選択し、インストールします。
各環境でインストーラ実行後、デフォルト設定のままで進められます。ここでは、手順を割愛します。
設定方法
以降、Windows環境で説明します。
サインイン
本ソフトを他の環境と同期して使用するにあたり、サインインします。
設定メニューから、Astral Sync
を選択します。
Sign in
を選択することで、ブラウザが起動し、Google
、email
、Facebook
、phone
のいずれかの方法によるサインインを求められます。
任意の方法でサインインすると、Clipto
のソフト上でサインインした状態となります。
サインイン後のメニューです。
私は、既に他の環境でClipto
を使用している為、クリップボードを含めた各ノートの内容が同期されていることがわかります。
本画面のClipboard
が、クリップボードの内容を記録するノートを示しています。
クリップボード設定
デフォルトでは、クリップボードにコピーした際にその内容がClipboard
に反映されない為、設定メニューのClipboard
より設定を変更します。
Notes from Clipboard
をONに設定することにより、対象の環境でコピーを行った際に、クリップボードの内容がClipboard
のノートとして追加されるようになります。
使用方法
以降、Clipto
を設定した各環境でテキスト情報をクリップボードにコピーする度に、Clipboard
にノートが追加されます。
この内容が、クラウド上のノートにもリアルタイムに反映されます。
他の環境で利用したい場合は、Clipboard
内のノートを選択し、Copy Note
を選択することで、その環境のクリップボードにテキスト情報がコピーされます。
フリー版の制限事項
フリー版は、ノートの同期可能件数は、デフォルトで300件となっています。
これを超えてもノートを記録することは可能ですが、オーバー分は、他デバイスとの同期ができません。
クリップボードにコピーする度にノートが増えていく為、比較的あっという間に300件は埋まってしまいます。(手動でノートを削除することにより、空きを確保することは可能です。)
私は、長期保持したい定型文を含め、十分な余裕を持たせたかった為、+2000件のサブスクリプションを適用することにしました。
(Android上のアプリから件数追加の手続きを行いました。+2000件で、年間1000円です。)
所感
数ヶ月間、Clipto
を使用してみた感想です。
Clipto
は、感覚的にはノートアプリに近いと感じています。
ノートアプリにクリップボードとの同期機能が付いているような感じです。
UIは、Google Keep
に近い感じで、シンプルです。
当初、私が求めていた機能は、十分に満たしていると考えます。
上記では触れていませんが、各ノートをタグ管理することができ、タグやキーワードでノートを検索できる点は、Clibor
には無いメリットと感じています。
尚、Windows環境上では、引き続き、Clibor
を併用しています。ホットキー(Ctrlキー2回)によるクリップボード履歴呼出に慣れていることもあり、こちらの方が早く操作できています。
私は、まだ、Clipto
の機能を十分に使いこなせていません。
他にも便利な使い方が有りましたら、コメントいただけますと幸いです。