はじめに
この記事は、新卒研修中に開発実践として作ったコミュニケーションツールが社内の一部で活用されたことを受けて、学びになった部分を振り返り、備忘録として共有する記事です。
作ったもの
初対面のコミュニケーションを支援する社内ツールで、自己紹介として名前や職種だけでなく、趣味やフリーコメントを登録しておき、入社者のオンボーディングや開発部内の交流の場でのコミュニケーション時に使えるサービスです。
また、サービスの特徴として、入力された趣味やフリーコメントを使って生成AIがコミュニケーションを促す「話題」を提供してくれる機能を搭載しています。この機能は、初対面同士で会話する際に、「会話のきっかけが作れない」、「趣味はわかるけど、どんなことを聞いて会話を進めれば良いかわからない」といった、会話へのハードルを下げたいという目的で実装が決まりました。
開発の進み方
開発はスクラムガイドに則ってスクラムで実施しました。
チーム構成は、開発者(新卒)5名と、スクラムマスターとして先輩社員が1名ついてくださいました。
開発にあたり、作りたい機能の整理はユーザーストーリーマッピングで実施しました。機能の詳細については、今回は割愛しますが、開発する機能の優先度の整理なども行い、MVPの設定も行いました。
特異点
開発期間として設定された期間の約半分が経過した頃のスプリントレビュー・レトロスペクティブの中で、「自分たちが作ったプロダクトを、ユーザが使う理由をもっと考えたい」と意見が出ました。(この意見が出たのは、当初MVPとして設定していたサービスの機能が、「他のサービスや仕組みでも実現できそう」というフィードバックをいただいたことが背景としてあります。)
そこで、スプリントプランニングやリファインメントの場でユーザーストーリーマッピングの見直しやMVPの再設定を行い、よりユーザに価値を提供できるサービスを目指して軌道修正できました。
この取り組みの結果として、サービスの特徴とも言える生成AIを使った話題生成機能の開発が決まり、最終的に新卒研修だけで閉じずに社内で使われるようなサービスになりました。
学びになったこと
今回の振り返りの中で個人的に大きかった学び(大切だと実感できたこと)は以下2点で、
- 成果物をもとにフィードバックをもらい、改善すること
- ユーザに価値を届けることを第一に考えること
でした。
フィードバックをもとにしたユーザーストーリーマッピングの見直しやMVPの再設定がなければ、最終的な成果物はまた違ったものになっていたと思いますし、ユーザーに提供できる価値も今より少なかったかもしれません。開発中の改善の取り組みがサービスの価値向上につながると実感できたことは、本当に大きかったと思います。
まとめ
今回は、新卒研修での開発を通して学びになったことを振り返り、まとめました。今回の学びを忘れずに、日々の業務の中でも活かしていきたいと思います!