7
7

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Arch LinuxAdvent Calendar 2015

Day 9

Arch Linux のライブ起動イメージに入っているパッケージ (2015年12月版)

Last updated at Posted at 2015-12-08

この記事では、Arch Linux のインストールだけでなく、日常の PC レスキュー全般にも大変便利な Arch Linux のインストールメディアに入っているパッケージについて紹介してみたいと思います。

なお、この記事では Arch Linux のインストール方法については一切触れません。それについては公式 Wiki の日本語版に大変詳しく書かれているのでそれを参照してください。

インストールメディアに入っているパッケージ

Arch Linux のインストールメディアは最新のもので 650MB 程度と、この手の存在では容量が少ない方ではないでしょうか。

デフォルトの状態で入っているパッケージを適当にかいつまんで紹介してみます。最新の一覧は archiso (Arch Linux のライブイメージ生成システム) の git repo とかで確認できます。

ディスク・ストレージ・ファイルシステム系

  • btrfs-progs, dosfstools, f2fs-tools, nfs-utils nilfs-utils, ntfs-3g (ファイルシステム固有のパッケージ)
  • clonezilla, ddrescue, fsarchiver, partclone, partimage (ハードディスク・パーティションのサルベージなど)
  • dmraid
  • gptfdisk, parted (いわゆる fdisk, gdiskparted)
  • testdisk (壊れたディスクからなんとかしてデータを引っ張りだすやつ)
  • smartmontools (ディスクの S.M.A.R.T. 値を見たりするやつ)

ネットワーク系

  • darkhttpd (軽量 HTTP サーバ)
  • dhclient
  • dnsmasq
  • dnsutils (dig(1) とか)
  • elinks (Web ブラウザ)
  • irssi (IRC クライアント)
  • lftp (FTP クライアント)
  • nmap (高機能ポートスキャナ)
  • ppp, rp-pppoe
  • tcpdump
  • openvpn, vpnc
  • openssh
  • wget
  • wireless_tools, wpa_actiond (無線 LAN 関連)
  • wvdial (モデム操作など)

その他

  • rsync
  • vim-minimal (vi じゃなくて Vim です)

こんなところでしょうか。実は Web ブラウザも入っているので、インストールメディアがあるだけでほとんどのことが出来てしまうということがお分かりいただけたと思います。

また、インターネットに接続できる環境なら、以下の様な手順を踏むことで新たにライブ環境上にパッケージを追加することも当然可能です。

# pacman -Syy # パッケージデータベースが存在しないので強制取得
# pacman -S emacs-nox gauche # ここに並べる

余談: Arch Linux のインストールメディアのつくりかた

Arch Linux のインストールメディアは、archiso というツールで生成されています。

archiso では、おおまかに

  • chroot して
  • シェルスクリプトを実行して rootfs を作って
  • Squashfs にして
  • イメージを固める

というようなことをやっています。

イメージのプロビジョニング自体はすべてシェルスクリプトで制御されているので、それを適当に書き換えれば、好きなようにカスタマイズしたオリジナルな Arch Linux インストールメディアを作れます。

このアドベントカレンダーの3日目の記事のように iso ファイルから Squashfs を引っ張りだして編集することもできます (参照: Arch Linux インストールCDリマスター)。

7
7
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
7

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?