Pre-attentive attributeとは
Pre-attentive attributeは脳の機能の一つです。ここは、空間記憶(Spatial Memory)の部分で、私たちが無意識に見たものを理解するのに影響します。
脳には大きく2つの機能に分かれています。
1. 本能:この領域は、迅速、自動、衝動的、無意識、感情的、ステレオタイプです。
2. 理性:このシステムは遅く、意識的で、反射的で、分析的であり、複雑な決定を下します
2つとも人間には必要な機能だが、2は身体的負荷が高く、日常生活の大部分を1をもとに生活している。
Pre-attentive attributeは脳の1の部分にリンクしているため、Pre-attentive attributeをよく理解することで、人間が無意識に目を引く場所をコントロールすることができる
Pre-attentive attributeを利用して、ビジュアライゼーションを通してあなたが相手に伝えたいことを理解してもらうことができる
これを理解してビジュアライゼーションをデザインすることは、データ分析、認知科学、広告、教育、ゲームデザイン、写真、ソーシャルメディアデザイン、その他多くの職業に求められる。
Pre-attentive attributeの種類と比較
Pre-attentive attributeは形状、色、位置の大きく分類される。さらに、形状は長さや幅、大きさ等の8種類、色は2種類に細分化される。
また、Pre-attentive attributeの3つの分類に強さの順序をつけるならば、ケースバイケースなところはあるが、位置>色>形状の順番となる。
Pre-attentive attributeの使用例
Pre-attentive attributeを利用してデータビジュアライゼーションを改善する例を示します。以下は売上と利益のテーブルです。この表の中から最大値と最小値を見つけるには全ての数値に目を通す必要があります。
表形式データ
次は表形式データの負の値だけに色をつけることで赤字を強調してみます。赤字の数を数える場合は有効かもしれませんが、それ以外の場合はやはり全データを確認する必要があります。
赤字データに色をつけたテーブル
次は、売上と利益のそれぞれに大きさに応じたグラデーションを設定して、感覚的に値の比較しやすくしています。しかし、売上と利益を区別することが簡単ではありません。
色のグラデーションによる売上と利益のテーブル
最後に、売上を長さで、利益を色で表現したビジュアライゼーションを示します。相手はすぐに最高の売上と最低の利益を見つけることができます。
売上を棒グラフで、利益を色で表現したビジュアルデータ
まとめ
Pre-attentive attributeは脳が無意識に物体を認識、理解する部分であり、この特性をビジュアライゼーションに活かすことで、自分の伝えたいことを相手にスムーズに理解してもらうことができます。
参照
Designing with your brain in mind — Using Pre-attentive Attributes | by Elias Nordlinder | Medium
Preattentive Attributes of Visual Perception | DataViz | Tableau Public
ビジュアル分析を選ぶ理由- タブロー (tableau.com)