ART-ADAという、プログラミング言語ADAがベースとなっているエキスパートシステムについての論文を紹介します。
タイトル | ART-Ada: An Ada-based expert system tool |
公開日 | January 1, 1991 |
著者 | Lee, S. Daniel (Inference Corp. El Segundo, CA, United States) Allen, Bradley P. (Inference Corp. El Segundo, CA, United States) |
どんな論文?
ADA言語ベースのエキスパートシステム「ART-ADA」について
みどころ
エキスパートシステムの実用例とその難しさ(ここではADAのメモリ管理などが要因として挙げられている)、そして「NASA's Space Station Freedom」が、その実用例として紹介されていること!
宇宙ステーションフリーダム:国際宇宙ステーションの前身というか、もともと宇宙ステーションフリーダムとして計画が進んでいたものが、開発延期や予算縮小、世界情勢などにより計画変更され、国際宇宙ステーションとして形になったという、いまや幻の宇宙ステーション計画です。
エキスパートシステムとは
AIの文脈で使われる語で、データに基づいた推論を行うシステムのことです。1970年代〜80年代の人工知能研究から生まれた応用技術であり第二次AIブームで盛り上がったが下火になった、といわれています。
https://e-words.jp/w/%E3%82%A8%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0.html
結局保守性の低さや、人間の暗黙知をシステムに落とし込むことの難しさが壁となったようです。