はじめに
「USBメモリにLinuxをインストールする」とした場合、多くはUSBメモリでLive CDを起動することを意味している。
しかし、Live CDの多くは日本語が使用できず、作成したファイルが保存できないので大変不便である。
そこで、真にLinuxがインストールされたUSBメモリを作成しようと考えた。
Live CDをUSBメモリで起動する方法
USBメモリにLinuxをインストールするには、ドライバが充実しているLive CDを使用するのが便利である。
今回、DVDメディアがない代わりに8GBのUSBメモリが2本あったので、1つはLive CDを起動するために使用した。
Windows上でLive CDをUSBメモリに入れるためにはUniversal USB Installer 1.9.7.4を使用すると良い。
使い方はとても簡単なので、ここでは敢えて使い方を説明しない。
※UNetbootin 625も使って見たが、作成されたUSBメモリでは起動しなかった。
LinuxをUSBメモリにインストール
Live CDで起動したLinuxから実行するインストーラでは、通常HDDをインストール先としているが、手動でインストール先にUSBメモリを指定すれば、簡単にLinuxをUSBメモリにインストールすることができる。
今回、Ubuntu MATE 16.04.2 LTSとCentOS Live GNOME 7.3.1611を試したが、どちらも1時間ほどでUSBメモリにインストールすることができた。
実際のLive CD起動時はHDDが/dev/sda、Live CDを起動したUSBメモリが/dev/sdb、インストール先のUSBメモリが/dev/sdcにマッピングされたので、Linuxのインストール先として/dev/sdcを選択した。
間違ってHDDをインストール先に指定してしまい、大事なパーティション(ボリューム)が失われないように注意しなければならない。
なお、Ubuntu MATEをインストールするときに、インストールと同時に更新するオプションを設定すると、8GBのUSBメモリでは容量不足となるので、更新はインストール後に行う必要がある。
おわりに
使用したUSBメモリはあまり速いものではなかったので、操作中は何かと待たされることが多かった。
ストレスなくUSBメモリでLinuxを運用するには、できるだけ速いものを使う必要があると思う。