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Motionboardの散布図でCCPMのフィーバーチャートっぽいやつを作る

Last updated at Posted at 2021-02-24

はじめに

プロジェクト管理手法「CCPM(Critical Chain Project Management)」によく出てくる、「進捗率」と「バッファ消化率」を軸にとって、その日その日の「プロジェクトの状態」を時系列でプロットした図です。

このチャート自体は、管理層からは「イイねぇ!わかりやすいじゃん!」と評判がいいです。
このチャートの読み解き方というか、捉え方には、なかなか相当なコツというか訓練がいると思いますし、
えらい人がそのへんを理解したうえで「イイ」と言っているのかどうなのかはよくわかりませんが、
ともかく、"それっぽい感じのチャート"をMotionboardで書いてみようと思います。

で、Motionboardの「散布図」を使って書くのですが、
往々にしてMotionboardのチャートプロパティは使ってみないと分からない感満載なので、
例によって、スクショもりもりで自分用のメモがってら記述していきますので、暇な方はお付き合いください。

フィーバーチャートの見た目

こんなやつです。詳細は各自調べてください。
image.png

完成形

こうなりました。
image.png

解説

サンプルデータの準備

とりあえずサンプルデータとして、日付、進捗率、バッファ消化率をもつ適当なデータを準備します。
テキストエディタでCSVなどにして保存し、あとでボード専用textとしてアップロードしてデータソース定義に使います。

# フィーバーチャートサンプルデータ
日付	進捗率	バッファ消化率
1	0.0 	0.0 
2	6.7 	0.5 
3	12.1 	4.0 
4	16.6 	13.6 
5	27.5 	8.2 
6	29.0 	16.9 
7	36.6 	17.6 
8	37.1 	29.0 
9	39.5 	31.5 
10	42.1 	29.8 
11	46.6 	32.3 
12	48.9 	36.5 
13	49.0 	44.7 
14	50.1 	50.6 
15	53.0 	60.0 
16	57.4 	54.1 
17	60.5 	60.3 
18	63.8 	58.6 
19	66.8 	64.5 
20	68.7 	71.0 
21	69.5 	89.1 
22	74.2 	80.4 
23	78.4 	93.5 
24	82.9 	96.0 
25	87.6 	92.8 
26	94.1 	93.1 
27	97.8 	97.3 
28	100.0 	100.0 

背景画像の準備

それっぽい背景画像を作ります。私はパワポで図形を組合せて画像で保存しました。
CCPMでの背景の赤黄青の傾きなどは経験的に定めるものであり、目安がある物でもないようです。ビーイングのBM3でも確か傾きは自由に設定するものだったはずです。
image.png

サンプルデータの取り込み

先ほど作成したサンプルデータをCSVアップロードして、データソース定義を作ります。
image.png
文字化けしたりうまく読めないときは、読込設定で文字コードと区切り文字を確認しましょう。
image.png

データソース定義の作成

このように設定してください。
デフォルトの散布図は、集計項目で集計された値を、それぞれX軸Y軸の値と判断して描画します。
したがって、それぞれ「バッファ消化率」と「進捗率」を集計項目に置きます。
集計項目の順番で、1番目をY軸、2番目をX軸として解釈するので、その順番に配置します。
チャートの設定で逆転させることもできはしますが、データソース定義で先に設定しといたほうがいいでしょう。
(肌感覚的には1番目がX軸な印象でしたが、Motionboardはそうではないようですね。)
ちなみに遷移矢印の順番は「行」に入れた値をソートして使うようです。
image.png

ちなみに、おすすめチャートから散布図を選択すると、既にそれっぽいチャートが描画できているのがわかります。
image.png

チャートエディタ諸々の設定

まずデフォルトでこの状態になります。
image.png

「アイテムプロパティ」凡例表示を非表示にしておいて
image.png

チャートエディタでまずは「散布図・バブル設定>全般」の設定にて、
「遷移矢印を表示する」にチェックをいれて、矢印の大きさを調整します
image.png

つぎに、「散布図・バブル全般>散布図」の設定にて、一番下の項目に「一点の大きさ」があるので、適当に設定します
image.png

「共通設定>全般」で、見づらい影を消しておきましょう
image.png

「共通設定>背景」で、CCPMっぽい背景画像を指定します。背景の種類を画像にして、先程作成した背景画像をアップロードして指定します。
ちなみにスケールマーカーはうまくいきませんでした。
image.png
image.png

「共通設定>軸」か、チャートメニューから、軸の設定をしておきましょう。
どっちからでも設定はできますが、若干ダイアログが異なっており、チャート側からいったほうが設定がラクです。
image.png

軸の固定を「入力した最小最大値で固定する」にして、適当に設定します。
目盛りも適当に設定します。バッファ消化率と進捗率のどちらも設定しておきます
image.png

それっぽい色にして
image.png

できました。
image.png

失敗例

ちなみに、このように、「行項目に進捗率、列項目にバッファ消化率、集計項目に日付」というようなデータソースにして、
チャートエディタの散布図・バブル設定>全般の「X軸Y軸の設定」を「X軸に行、Y軸に列を設定」にすると、
軸が数値軸にならず、等間隔にラベル付けされてしまいますし、そもそも遷移矢印が書けませんので失敗します。
image.png
image.png

複数のプロジェクトの進捗を見る場合

プロジェクト番号みたいなデータを追加して、
image.png
これを列項目に追加しますと、もうひとつデータができます
image.png
実際だとこんな感じに線が重なって描画されます。
image.png

チャートの分割をすれば
image.png
ならべて表示することもできます。
image.png

おわりに

フィーバーチャートっぽいチャートを作ることができました。
そもそも、こういうデータをどう作り上げるかが難関な気もしますし、
このフィーバーチャートをどう活用するか次第な気もしますが、
一応できますよっていうことで、ご参考になれば幸いです。

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