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Oracle Database 18cとOracle Database 19cの初期化パラメーターを比較する

Last updated at Posted at 2019-04-27

Oracle Database 19cのオンプレミス版がダウンロードできるようになったため、Oracle Database 18c (18.3)と初期化パラメーターを比較してみました。基本的にデフォルト状態でデータベースを作成し、インスタンス名やファイルのパス等環境によって変化するパラメーターは比較対象から除いています。SQL*PlusからSYSDBA接続を行い、SHOW PARAMETERコマンドの結果を比較しています。

削除されたパラメーター

削除されたパラメーターは2つだけです。O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITYはOracle 7との互換性維持のため残っていたパラメーターです。よく今まで残っていたと感心します。

パラメーター名 説明
O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITY SYSスキーマ内のオブジェクトへのアクセス許可設定を行います
exafusion_enabled Exafusion高速化キャッシュ・フュージョン・プロトコル機能を有効または無効にします

追加されたパラメーター

14個の初期化パラメーターが追加されています。Data Guard関連や、管理系の初期化パラメーターが多い印象です。ただし、マニュアルの追加が間に合わないらしく、いくつかの初期化パラメーターが記載されていません。allow_rowid_column_typeはマニュアルに記載が無いようです。名前からROWID型の利用許可を制限する機能のようです。client_statistics_levelもマニュアルに記載がありません。統計情報の取得に関するパラメーターだと思われます。cpu_min_countもマニュアルに記載がありません。動的にCPU数を変化させる機能でしょうか?data_guard_max_longio_timeもマニュアルに記載がありません。

パラメーター名 説明 デフォルト値 備考
adg_redirect_dml Active Data Guard環境で DML Redirect機能を有効にする FALSE
allow_rowid_column_type 不明 FALSE
client_statistics_level 不明 TYPICAL
cpu_min_count 不明 1
data_guard_max_io_time Data Guard環境で通常のI/Oがハングしたとみなされる秒数 240
data_guard_max_longio_time Data Guard環境で長いI/Oがハングしたとみなされる秒数 240
enable_imc_with_mira Active Data Guard スタンバイで院メモリー列ストアの有効化 FALSE
http_proxy 不明 ''
lob_signature_enable LOB locatorの署名機能を有効化 FALSE
max_datapump_parallel_per_job PDB単位のData Pumpジョブの最大数 50 マニュアル上のデフォルトは100
max_idle_blocker_time 不明 0
scheduler_follow_pdbtz 不明 FALSE
ssl_wallet 不明 ''
unified_audit_common_systemlog 不明 ''

デフォルト値が変更されたパラメーター

デフォルト値が変更された初期化パラメーターは基本的にバージョン関連のものを除くと2つのみです。job_queue_processesとmax_pdbsは、マニュアル上のデフォルト値は変化がありませんが、DBCAで作成して確認したところ変わっていました。

パラメーター名 Oracle Database 18c Oracle Database 19c
compatible 18.0.0 19.0.0
job_queue_processes 4000 20
max_pdbs 4096 254
optimizer_features_enable 18.1.0 19.1.0

今後マニュアルの記載は拡充されるでしょう。
DATA_GUARD_MAX_LONGIO_TIMEの説明を追記しました(2019/5/9)。

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