LiveSQLとは

Oracle Databaseの複雑な構文や実行結果をWebブラウザ上で簡単に試すことができるLiveSQLを紹介します。画面のスナップショットは一部加工しています。

Oracle LiveSQLを試すために必要なことは以下の２つだけです。

インターネット接続とブラウザ
Oracleアカウント

Oracleアカウントの登録が完了したら LiveSQL にアクセスします。Oracleアカウントの認証を行った後、ライセンス確認のページが表示されます。

ライセンスを確認後、「I Agree」をチェックして「Accept」ボタンをクリックすると、ホーム画面が表示されます。

SQL文を実行するには、左側のSQL Worksheetのアイコンをクリックします。SQL Worksheetの画面が表示されます。ワークシートではSQL文の入力、スクリプトの保存、SQL文の実行などを行うことができます。

SQL文を入力し、右上の「RUN」ボタンをクリックするだけで最新のOracle Database環境を試すことができます。

バージョン

今月に入って、LiveSQL で使われるOracle Databaseがバージョンアップし、Oracle Database 19c (19.2) になりました。

制約

LiveSQLを利用するユーザーにはすべての権限が付与されているわけではありません。

ユーザー

ユーザー名はSQLで始まるOracleアカウントとは無関係な名前が自動的に付与されます。
デフォルト表領域 LIVESQL_USERS、一時表領域 TEMP が設定されています。対応するユーザは、ロックされた状態（EXPIRED & LOCKED）です。

システム権限

以下のシステム権限のみが付与されています。システム管理系の権限は使えませんが、一般ユーザーが定義できるほとんどのオブジェクトを作成できる権限が付与されています。

システム権限	説明	ADMIN OPTION
CREATE ANALYTIC VIEW	ANALYTIC VIEWの作成	No
CREATE INDEXTYPE	INDEXTYPEの作成	No
CREATE MINING MODEL	MINING MODELの作成	No
CREATE PROCEDURE	プロシージャの作成	No
CREATE OPERATOR	オペレーターの作成	No
CREATE HIERARCHY	HIERARCHYの作成	No
CREATE TYPE	ユーザー定義型の作成	No
CREATE SYNONYM	シノニムの作成	No
CREATE CLUSTER	クラスターの作成	No
CREATE MATERIALIZED VIEW	マテリアライズド・ビューの作成	No
CREATE VIEW	ビューの作成	No
CREATE ATTRIBUTE DIMENSION	ATTRIBUTE DIMENSIONの作成	No
CREATE TABLE	テーブルの作成	No
CREATE DIMENSION	DIMENSIONの作成	No
CREATE TRIGGER	トリガーの作成	No
CREATE SEQUENCE	シーケンスの作成	No

表領域

デフォルト表領域に対して 10 MB だけ使うことができます。せめて２桁増やしてほしいところです。

オブジェクトの作成と確認

オブジェクトの作成

オブジェクトの確認や、GUIを使ったオブジェクトの作成には、Schemaアイコン（４番目のアイコン）をクリックします。画面右上の「+ Create Database Object」ボタンをクリックすると、作成するオブジェクトの種類が表示されます。アイコンをクリックすることでオブジェクト作成画面が表示されます。

下記はテーブル作成画面です。

テーブルなど、ユーザーが作成したオブジェクトは永続化されないため、LiveSQLをログオフすると削除されます。

Oracle Examplesスキーマ

LiveSQLでは、Oracle Examplesに含まれるスキーマも確認することができます（ただし読み込み専用）。

内容	ユーザー名
Academic	AD
Analytic View	AV
DinoDate Demo	DD
EMP and DEPT	SCOTT
Human Resources	HR
Olympic Data	OLYM
Orde Entry	OE
Sales History	SH
World Data	WORLD

下記の画面は、HRユーザーのオブジェクト一覧です。