オンプレミス版のOracle Database 19cがダウンロードできるようになったため、インストールしてみました。インストール・メディはこちらからダウンロードできます。Linux x86-64 版のインストール条件はOracle Database 18cと大きく変わりませんが、バージョンとして Oracle Linux 6 / Red Hat Enterprise Linux 6 はサポート対象外となり、Oracle Linux 7 / Red Hat Enterprise Linux 7 も7.4(または7.5)以上が必要になります。
事前準備
Oracle Linuxを使っている場合の事前準備は、Oracle Linux Public Yumからoracle-database-server-12cR2-preinstall-1.0-2.el7.x86_64.rpmをダウンロードして利用する方法が最も簡単です。
Red Hat Enterprise Linux の場合はインストール・ガイドからインストール要件を確認して設定を行います。
必要なパッケージ等の要件は、Oracle Database 18c とほとんど変化がありません。
インストール
インストール方法は以前のバージョンと変わっていません。ただし、Oracle Database 18cからインストール専用メディアは提供されず、Oracle Home ディレクトリにzipファイルを展開するだけになっています。
$ export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/19.3.0/dbhome_1
$ mkdir -p $ORACLE_HOME
$ cd $ORACLE_HOME
$ unzip ~/LINUX.X64_193000_db_home.zip
展開が終わったらGUI環境でインストーラーを起動します。
$ cd $ORACLE_HOME
$ ./runInstaller
インストール後にDBCAを実行するかを設定します。
次の画面は、シングル環境かReal Application Clusters環境かを指定します。次はエディションの指定です。Standard Edition 2 (SE2) または Enterprise Edition を選択します。
次にインストール先(ORACLE_BASE)、インベントリの保存先を指定する画面を経て、管理グループを指定する画面が表示されます。
次の画面は事前チェックの画面です。画面はわざと古いバージョンのLinuxで検証しているため、パッケージが古い警告が表示されています。またスワップ・ファイルの警告も表示されています。
最後に確認画面とrootユーザーでスクリプトを実行することを促す画面が表示されてインストールは完了します。
データベースの作成
データベースの作成も従来とかわらずDBCAを使います。
DBCAの画面はOracle Database 18cとほぼ変わりません。下記は、データベースが利用するオプションを指定する画面です。