いきなり参加者の平均年齢を上げてしまいました.:-)
二回目の女子大生生活
一回目の女子大生生活は,三十年以上前に,理系に進学すればプログラマになれそうという理由で,理学部化学科の学生として過ごしていました.卒業後は希望通り,プログラマとして約三十年働いています.結婚後は核家族ですが,産休・育休を取りながら子どもを三人育てました.現在,上二人は大学生,末っ子は高校生です.
二回目の女子大生生活は,三年前に放送大学に入学して始まりました.
入学当時に勉強したいことはいくつかありました.
・統計学や数学が近年注目されているので勉強したかったけど,一回目の大学時代にはどちらもろくにやっていなかった.
・コンピュータサイエンスの基本を復習したかった.一回目の大学時代,数学科の当該講義はひととおり受けましたが,また復習したくなった.
・UXに関心があったので,その基礎となる心理学やデザインについて勉強したかった.
放送大学で勉強できる範囲では,だいたいこの目標はクリアできました.
今興味があるのは,大学を巡るさまざまな問題で,学問の分野としては教育学になります.
この問題に取り組むために自然言語処理を使うことを考えているので,引き続き情報系の勉強を続ける予定です.最近ではwebスクレイピングやMeCab, gensimを使い始めました.
社会人になってからの勉強
この仕事をしていると,使う技術は良く変わるし,目先の仕事も良く変わるので,仕事で覚えてもあっという間に役に立たなくなるのはよくあることです.とはいえ先回りして勉強しても,役に立つとは限りません.確実に役に立つのは英語くらいでしょうか.首都圏にいれば,勉強会やハッカソンの機会も多くありますが,子どもがいれば休みの日に家事を放り出すのも難しいですし,そもそも地方在住だとあまり機会もありません.
ただ最近では,インターネットを活用した通信制大学・通信制大学院や,Udemyのようにwebで勉強できる講座も増えてきました.一人だとモチベーションも続きにくいですが,twitterやブログを書いて仲間を探すこともできます.勉強したことをアウトプットしておくと,興味を持ったことや調べたことを整理できます.また体系的に学んだり,勉強する方法を学ぶには,大学や大学院入学は良い選択です.
情報系を勉強するのもいいですが,経営やマネジメントを勉強するのもいいですね.最近では社会人のリカレント教育も話題になっているので,今後公的補助の対象も増えてくることが予想されます.
あと親が勉強していれば子供も勉強しそうとよく言われますが,これは期待できません(苦笑い).
最後に女性IT技術者として働き続けることについて
わたしが高校生だった頃は,雇用機会均等法もまだなく結婚退職が当たり前で,出産後も働き続けられるのは学校教員と薬剤師くらいしかなかった時代です.ただどちらにも興味がなく,電器屋にパソコンを触りに日々通う女子高生だったわたしは,IT技術者への道を進みました.周囲の女性技術者は,出産を機に品質部門に異動したり,退職したりしました.出産退職しなくても,いわゆる小1の壁で退職した人もいます.ずっと現場にいるような女性は少数派です.
ただ気が付くと,子どもの保育園や習い事の迎えに行く男性社員もじわじわ増えてきています.保育園についても,その不足がようやく社会問題化しました.このカレンダを書いている他の皆様が結婚や出産をする頃には,今よりも少しはやりやすくなっているのではないでしょうか.皆様の末永い活躍を期待しています.わたしももう2,30年がんばるつもりです。