この記事は広島大学 HiCoder Advent Calendar 2021の14日めの記事です。
大遅刻です。ごめんなさい。
これまで組み込み系に興味はあったけど、なかなか手を出せてこなかった!という人の
背中を押せたらと思います。
生協でマイコンボードを買える
広島大学生協は、スイッチサイエンス と マルツオンライン との取引があります。
学生個人であっても、これらのサイトで売られている商品を生協で購入できます。
私はスイッチサイエンスの製品は生協経由で購入したことがないのでわからないのですが、
マルツの製品はなんと MyPleで支払いができます。
私はクレジットカードを持っていない頃は、毎回秋月電子通商に振り込みしていました。
それに比べるとダンゼン楽ですね!送料もかかりません。
昨年のミールカードが余っている皆さん、ラズベリーパイ でもいかがですか?
組み込み開発の始め方
マイコンボードを選ぶ
組み込み開発と一口に言っても幅が広いのですが、最初のマイコンボードは得意な処理系に応じて
選ぶのがいいんじゃないかと思います。だいたいどれを選んでも、そこそこのことができます。
C/C++ に触ったことがある
最初の一歩としておすすめしたいのが Arduino(アルドゥイーノと読みます)です。
電子工作の入門者向けマイコンとして一番ポピュラーで、情報も多いです。
ボードのシリーズがたくさんありますが、とりあえず買っておくなら Uno がおすすめです。
純正品は3,000円くらい。はんだ付け等をしなくても、買ってそのまま動きます。
シールドという拡張ユニットが多数売られており、必要になった時に機能を追加しやすいのもメリットです。
プログラムはスケッチという C++ の亜種のような文法になります。
Python ができる
組み込み向けに MicroPython という環境があります。
公式が出している PyBoard というマイコンがありますが、これは7,000円くらいしてそこそこに高価なので気軽に壊せません。
慣れないうちは部品を逆接続したり、大きすぎる電圧をかけたりして壊してしまうことが多々あります。
そうして、どんな扱い方をしたら部品を壊すのかを覚えていくのです。
なので、気軽に壊せる値段のボードをお勧めします。
環境を自力でインストールすれば、ESP8266 や ESP32 というマイコンで動かせます。
ESP32 であれば DevKitC という開発用ボードがほぼ定価(1,500円くらい)で生協に売っています。マルツを頼むまでもなく、店頭で購入できます。
JavaScript ができる
obniz board という IoT 向けの開発ボードがあります。ボード自体は6,000円以上しますが、簡単にネットワークに繋げて、
JSでプログラミングできる上、各種保護回路が入っているのでそう簡単には壊れません。
Web系の人が IoT に入門するのには最適な選択肢だと思います。
ちなみに、この obniz board も ESP32 マイコンをコアにしています。
慣れてきてもっと自由度の高い開発がしたくなったら、ESP を搭載している他のボードに乗り換えると良いでしょう。
Arduino 言語も動きますし、ESP-IDF という標準開発環境を使って C を書けば、全機能が使えるようになります。