※この記事は『スッキリわかるPython入門 第2版』をもとに、学び直しの記録です。
書籍付属のブラウザ実行環境を利用するため、環境構築は不要です。
学び直しのきっかけ
IT業界に転職して3年になりますが、「これが自分の武器だ」と胸を張って言えるスキルがまだありません。
以前にPythonの基本文法を少し学びましたが、実務で使う機会はほとんどなく、そのうちに学んだ内容の多くを忘れてしまいました。
さらに、Python特有の記法に慣れず、どこか苦手意識を持ち続けてきたのも事実です。
そこで今回は、基礎からゆっくりと学び直すことにしました。
記事として残すのは、自分の復習のためであり、同じように学び直す方の参考になればという思いからです。あわせて、アウトプットの習慣化も目指します。
対象読者
- これから初めてPythonを学ぶ方
- 他言語経験はあるが、Python初心者の方
※内容はかなり基礎的です。すでにPythonを普通に扱える方には物足りなく感じる可能性があります。
1. Pythonとは?
Python(パイソン)は、シンプルで読みやすい文法を特徴とするプログラミング言語です。
人工知能(AI)、データ分析、Web開発、機械学習、IoTなど、多彩な分野で利用されています。
初心者にも学びやすく、プロの現場でも使われる、まさに「やさしさと実力を兼ね備えた言語」です。
2. 誕生の背景
- 開発者:オランダ人プログラマ Guido van Rossum(グイド・ヴァンロッサム)
- 誕生年:1991年
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名前の由来:イギリスのコメディ番組『Monty Python's Flying Circus』から
(パイソンが「ニシキヘビ」を意味するため、蛇がPythonのモチーフとして使われている。) -
理念:「読みやすく、美しいコード」を重視
→ これは The Zen of Python という格言集にも表現されています(import this
で表示可能)
3. インタプリタについて
Pythonはインタプリタ型言語です。
これは「ソースコードを一行ずつ読み取り、その場で実行する」方式を指します。
メリット
- 実行までの準備が少なく、コードを書いたらすぐ試せる
- 部分的に動作確認しながら開発できる
デメリット
- コンパイル型言語に比べて、実行速度は遅め(ただし多くの用途で問題にならない)
4. バージョンについて
Pythonには大きく分けて 2系 と 3系 があります。
- Python 2系:2020年1月で公式サポート終了
- Python 3系:現在の主流。新しい機能や改善が継続的に追加されている
バージョン番号の読み方
例:Python 3.11.4
- 3 → メジャーバージョン(大きな仕様変更時に更新)
- 11 → マイナーバージョン(機能追加や改善)
- 4 → マイクロバージョン(バグ修正や小さな改善)
💡 注意
同じ3系でもマイナーバージョンによって動作や機能が異なる場合があります。
書籍やチュートリアルの対象バージョンを確認しておくと安心です。
まとめ
- Pythonは読みやすさと多用途性を兼ね備えた人気のプログラミング言語
- 1991年にオランダで誕生し、現在は3系が主流
- インタプリタ型なので、その場でコードを実行できる
- バージョンによる違いにも注意しながら学習を進めよう
次回予告
次回は 「変数とデータ型」 を学びます。
まずは文字や数値を扱う基本からスタートです。