はじめに
皆さんはPCを使う時に必ず起動するアプリーケーションはありますか?
調べ物で使う方はウェブブラウザ、仕事で使う方はチャットツールなど、何かしら一つは絶対に起動しておきたいアプリがあると思います。
僕は仕事用のPCでは、必ず5つのアプリケーションを起動しています。
そして今までは毎回これらを手動で起動していました。正直、「PC起動→アプリ①起動→仮想デスクトップ移動→アプリ②起動→アプリ③起動→...」なんて面倒くさいですよね?
Windown標準搭載のスタートアップなんていう便利なものもありますが、これでは仮想デスクトップ番号を指定することはできません。(※ただし、こちらも使います)
ここではタイトルの通り、Win10起動時に仮想デスクトップ番号を指定してアプリを立ち上げる方法をご紹介します。
手順と準備
おおまかな手順としては「バッチファイル作成→スタートアップに登録」だけです。
バッチファイルを作成するうえで、便利なコマンドVDeskがあるのでインストールしてください。
※パスを通してvdeskコマンドが使えるようになったら次に進んでください。
実際に作成
1. 開発ディレクトリの作成
僕はC:\Users\[user]\Documents\
にmyStartup\
を作成しました。
任意のフォルダ(場所も名前も)で構いません。
2. 起動させたいアプリケーションを追加
起動させたいアプリのショートカットを先ほど作成したフォルダに入れます。
これはスクリプトで起動しやすくするためなので、アプリの起動ファイルが分かっていればここに入れる必要はありません。未検証ですが、コマンドラインで起動できるアプリもショートカットを作成する必要はなさそうです。
3. 起動スクリプトの作成
コード
同フォルダにmyStartup.bat
を作成し、コードを書いていきます。
@echo off
call :Open 1 true "C:\Program Files\foobar\foobar.exe"
call :Open 2 false "C:\Users\[user]\Documents\myStartup\app1.lnk"
call :Open 2 true "C:\Users\[user]\Documents\myStartup\app2.lnk"
call :Open 3 false "C:\Users\[user]\Documents\myStartup\app3.lnk"
call :Open 3 true "C:\Users\[user]\Documents\myStartup\app4.lnk"
:Open
if exist %3 (
vdesk on:%1 noswitch:%2 run:%3
) else (
timeout 1
goto :Open
)
exit /b
説明
核となるのは:Open
内の2行目vdesk
コマンドです。
詳しくはVDeskのREADME.mdをご覧ください。
このコマンドが行っているのは、
- 仮想デスクトップ1番でfoobarアプリを起動
- 仮想デスクトップ2番でapp1アプリを起動
- 仮想デスクトップ2番でapp2アプリを起動
- 仮想デスクトップ3番でapp3アプリを起動
- 仮想デスクトップ3番でapp4アプリを起動
です。
3.5 補足
最終的にフォルダの内容はこんな感じです。
C:\Users\[user]\Documents\myStartup\
├─ app1.lnk
├─ app2.lnk
├─ app3.lnk
├─ app4.lnk
└─ myStartup.bat
4. スタートアップに登録
先ほどのバッチファイルのショートカットを作成し、エクスプローラのアドレスバーにshell:startup
と入力してください。このフォルダにショートカットを入れれば作業終了です。
PCを再起動して確認してみましょう。
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