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Webページ表示速度高速化、始めます!

Last updated at Posted at 2020-11-15

背景

  • 先週からWebページ高速化を勉強しはじめて、なんとか最初の改善リリースを終えました。
    • TOPページとLPをリニューアルしたのですが、表示速度が極端に低くなった(PageSpeed Insights
      で5/100点!)ため、急いでWebページ高速化に取り組まざるをえなくなった。最終的には数日程度で50点近くまで上げることができた。
  • とにかく急いでやったプロジェクトだったんですが、似たような状況に追い込まれた人のために、やったことを残しておきます。

やったこと

1. 「初歩からのPageSpeed Insights」 を読む

とりあえずまず以下の本を読みました。

重いサイトを軽くする、Webページ表示速度の高速化10の基本: 初歩からのPageSpeed Insights (にししふぁくとりー叢書)

  • Amazon Unlimitedに加入してれば無料で読める
  • 少ない分量でまとまっている。
  • 全部読まなくても、自分に関係がありそうな部分だけを拾い読む -> 可能な施策だけ着手 の流れが容易。

まずは、この本の内容と、自分のWebサイトのPageSpeed Insightsの結果を見比べて、効果がありそうなものから着手していきました。基本的な知識は全部この本で得られたので、この記事では、上記の本で足りなかったことを解説していきます。

2. 外部js, youtubeなどの超遅延ロード

超遅延ロード というのは私の造語ですが、 defer などを用いた単なるjsの遅延ロードではなく、「Userが何らかのアクションをしたらロードする」というアクロバティックな遅延ロード手法です。この記事で紹介されてました。

うちのサイトの場合、tweetのjavascriptの埋め込みyoutubeの埋め込み が表示速度の悪化の大部分の原因を占めていたので、 これが最も効果があった施策でした。(あと、tweetとyoutubeはページのかなり下の方のコンテンツだったので、ロードを遅らせる合理的な理由もありました)

以下のコードで、Userの何らかのアクションに引っかけて、<script> タグや <iframe> などのDOMをinsertします。上記記事からコードの大部分をお借りしております。

lazy_load.js
(function(window, document) {
  function insertResource() {

    // twitterの読み込み
    var tw_script = document.createElement('script');
    tw_script.type = 'text/javascript';
    tw_script.defer = true;
    tw_script.src = 'https://platform.twitter.com/widgets.js';
    document.getElementById('js-twitter-load').appendChild(tw_script); // 対象のページに<div id="js-twitter-load"></div> を埋め込んでおく

    // youtubeの読み込み
    var youtube = document.createElement('iframe');
    youtube.className = "youtube__iframe";
    youtube.src = "https://www.youtube.com/embed/xxxxxxxxx";
    youtube.frameborder = 0
    youtube.allow = "autoplay; encrypted-media"
    youtube.allallowfullscreenow = ""
    document.getElementById('js-youtube').appendChild(youtube); // 対象のページに<div id="js-youtube"></div> を埋め込んでおく
  }

  // 遅延読込み
  var lazyLoad = false;
  function onLazyLoad() {
    if (lazyLoad === false) {
      // 複数呼び出し回避 + イベント解除
      lazyLoad = true;
      window.removeEventListener('scroll', onLazyLoad);
      window.removeEventListener('mousemove', onLazyLoad);
      window.removeEventListener('mousedown', onLazyLoad);
      window.removeEventListener('touchstart', onLazyLoad);
      window.removeEventListener('keydown', onLazyLoad);

      insertResource();
    }
  }
  window.addEventListener('scroll', onLazyLoad);
  window.addEventListener('mousemove', onLazyLoad);
  window.addEventListener('mousedown', onLazyLoad);
  window.addEventListener('touchstart', onLazyLoad);
  window.addEventListener('keydown', onLazyLoad);
  window.addEventListener('load', function() {
    // ドキュメント途中までスクロールしている場合(更新時 or ページ内リンク)
    if (window.pageYOffset) {
      onLazyLoad();
    }
  });
})(window, document);

あとは lazy_load.js 自体を通常の遅延読み込みで埋め込みます。

index.html
<script type="text/javascript" src="/js/lazy_load.js" defer="defer" />

3. CSS と WebFont の遅延ロード

defer を使えば簡単にできるjavascriptの遅延ロードと違って、CSSの遅延ロードはちょっと面倒ですよね。
以下の記事で簡単な方法が紹介されていたので、活用しました。

CSSを非同期ロードする最も簡単な方法

media="print" onload="this.media='all'" を追加するだけ。便利。

以下は Uikit のcssを埋め込む時の例です。

index.html
<link rel="stylesheet" href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/uikit@3.5.9/dist/css/uikit.min.css" media="print" onload="this.media='all'" />

WebFont(例:GoogleFontsの"Noto Sans JP")でも同様のことができます。

  1. Google Fonts から 埋め込み用のタグを取得
  2. media=”print” onload="this.media='all'" を追記する
index.html
<link rel="preconnect" href="https://fonts.gstatic.com">
<link href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Noto+Sans+JP:wght@400;700&display=swap" rel="stylesheet" media=”print” onload="this.media='all'">

ファーストビューの描画に必要なCSSだけを同期的に読み込み、それ以外のCSSやWebFontは全部遅延読み込みにしてしまいます。

4. .webp 形式の画像の導入

上記までの施策で、うちのサイトの点数はだいたい改善されたのですが、残ったのが画像の重さ問題。
PageSpeed Insightsがしつこく勧めてくるので、.webp形式の画像の導入を決めました。
.webp 形式は .jpg や .png より軽いのが利点ですが、対応していないブラウザも多いので、他の形式の画像と併用する必要があります。

<img> タグを使用している場合は、以下の書き方でOK。

index.html
<picture class="thumb">
  <source srcset="/img/top/thumb.webp" type="image/webp">
  <img class="image" src="/img/top/thumb.jpg" loading="lazy" />
</picture>

問題は CSSの background-image などで画像を指定している場合ですね。
modernizr.jsを使用することで、ブラウザの対応状況に合わせてCSSを切り替えることができます。詳しくは以下記事をどうぞ。

WebP(ウェッピー)を導入してみよう

5. Resource Hintsの使用

そこまでやる必要があるのかはよくわからなかったんですが、 Resource Hints なるものを使うことで、必要になるであろうリソースを先にブラウザに伝えることができるようです。
今回の場合、ファーストビューのメインビジュアル画像をCSSのbackground-imageで指定してたので、HTML -> CSS -> 画像ファイル という3工程のリクエストチェーンになってしまうので、読み込み開始を早めるために使用しました。

index.html
<link rel="preload" href="/img/top/mainvisual.webp" as="image">

これにより、ファーストビューのメインビジュアル画像のリクエストチェーンを HTML -> 画像ファイル の2工程に短縮できます。
体感でしかないけど、ファーストビューの表示がちょっとだけ早くなったような気はする。

結果

これだけやったところ、5/100点から50/100点にまでは上がったんですが、まだ Largest Contentful Paint(LCP) の点数が辛くてそれ以上にはならないようです。なんでなんや・・・。
もうちょっと勉強したらまた続きを書こうと思います。

参考

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