【はじめに】
私は2022年12月中旬に AWS Certified Solutions Architect - Professional 認定(以後SAP)の新バージョン SAP-C02 にギリギリ合格しました!
この SAP-C02 は10月18日に始まったばかりの新バージョンで現時点で情報が少なく、合格体験記はTechStockの1件しか見つかりません。
情報が少なくて私も困ったので、これから受ける人の参考になればと思い、勉強したことなどを記事にしました。
以下の3点を特に伝えられればと思っています。
- 新バージョンSAP-C02について
- 短期間1ヶ月の中でやったこと
- どの教材を使って何点くらいだったか
記事が少し長くなってしまったので、右の目次の活用をお願いします。
自己紹介
経歴はエンジニアとしてAWSを触り始めて1年くらいです。
約1年前にSAPの1つ下のレベルのSAAの資格を取得していましたので、知識ゼロではありません。
タイトルは「1ヶ月で取得した話」とあおり気味に書いています…。
AWSの再受験無料キャンペーン(現在終了)に間に合わせるために1ヶ月の短期集中で勉強しました。
モチベーションは、できることの幅を広げたいことが1つと、キャンペーンという言葉の魔力に惹かれたのが1つです。
総勉強時間は50時間くらいです。Toggl Trackでだいたい計測してました。
教材の問題集は6割程度しか解けませんでしたが、本番では770点と合格点750点をギリギリ上回りました。
【改訂版SAP-C02について】
SAP試験は旧版SAP-C01と新版SAP-C02があり、2022年11月14日まではどちらも受験できましたが、現在受験できるのは新版のSAP-C02のみです。
SAP-C02になって変わったことは、試験範囲に新しいサービスが追加されたくらいというのが受けてみての私の感想です。
出題分野が微妙に変わっていますが、受験してみて旧バージョンの問題集と比べてもあまり違いはなかったです。
※簡単というわけではありません。普通に難しかったです。
正式な変更点は公式ガイドのPDF(リンク)にあります。
出題の観点などが分野ごとにリストされているので、問題集をやる前に一度見ておくことをおすすめします。
読んでおくと、「この問題はこの分野のことを聞きたいんだな」ということが掴みやすくなるかと思います。
また、変更点を以下のブログがまとめてくれています。試験範囲のサービスの差分がわかりやすくまとめられていて、私が勉強する上でも助けられました。
試験範囲のサービスを見て知らないものがあれば調べておくことを強くおすすめします。
【合格体験記っぽいもの】
あくまで私個人の評価ですが、使ってみて良かった度合いを★で表現しています。
教材
1週間: 参考書: AWS SAP 試験特性から導き出した演習問題と詳細解説 ★★★★
AWS SAP 参考書
で検索して出てきた有名所を買いました。
この本は前半にサービスの軽い紹介、中盤以降はすべて問題形式になっています。
本番と近い形で勉強を進められるのが良かったです。
レビューを見ると後半の模擬試験が高評価で、確かにメジャーな問題観点がまとめられていました。難易度が簡単めなので自信にもなりました。
巻末模擬試験の正答率: 43/75=57%
2-4週間: TechStock問題集 ★★★★★
参考書を1週間でやってからはひたすらこのウェブ問題集をやっていました。
結果的にはこの問題集を選んで正解だったと思っています。
学習範囲: 30~73セクションまで大きいほうから
正答率 : 58%
2022年12月時点で問題数は73セクションまで存在しており、そのうち私は73セクションから30セクションまで1周解きました。
本当は30セクション未満の部分や2周目までやりたかったですが、1ヶ月では時間が足りなかったです。
問題を間違えるたびに覚えるべき内容をメモして、試験直前に見直しました。
私は全般的に問題集の正答率が低かったですが、試験に合格できたのはこの見直しの効果が大きかったように思います。
試験を受けてみた感想は、(あまり詳しくは書けませんが)この問題集は何周もやるべきでした。
余談ですが、間違えた問題を記録するメモとしてNotionが向いていてとても便利でした。
NotionはDBをメモ内に作成できて、タグの列を作れます。
そのタグとしてAWSサービスを記録しておくと、あとで復習するときに並び替えたり絞り込んだり便利でした。
以下は一部の例です。
合間にやったもの①: 公式サンプル問題20問 ★★★★★
SAP-C02対応バージョン
まだ新バージョンの参考書も発売されていない中で、唯一の新バージョン対応問題集です。
旧バージョンSAP-C01(リンク)の問題と両方やっておくことをおすすめします。全く同じ問題や微妙に違う問題などがあるので、改訂で変わったところが掴めるかと思います。
SAP-C02公式問題の正解率: 12/20=60%
合間にやったもの②: 試験範囲のサービスで知らないもの暗記 ★★★★★
上のほうでも説明しましたが、上記のブログで試験範囲のサービスの差分がわかりやすくまとめられているので、知らないサービスがあれば調べておくことを強くおすすめします。
新バージョンSAP-C02に対応する、という観点ではこれが一番役に立ちました。
余談ですが、知らないサービスについて調べるのには最近話題のChatGPTを使う時もありました。
ChatGPTは、サービスの概要などは要点をわかりやすくまとめてくれるので便利でした。
資格勉強に限らず、下手な家庭教師は淘汰される気がしてしまうほどの精度でした。
ただし、SAPの問題の答えはさすがに間違えることもありましたので、出力は疑いながら使うことをおすすめします。
合間にやったもの③: AWS Black Belt Online Seminar ★★
Youtubeに上がっている、AWSサービスを日本語で解説してくれる動画です。
ほとんど知らないサービスや、誤答率が高いサービスを知るのに使えます。
私がちゃんと見たのは、DirectConnectの動画のみですが、参考になりました。
が、短期間でのSAP取得を目指すならあまり効率的ではないと思います。
PDFのほうのBlackBeltも同様です。
余談ですが、私は寝付きが悪いほうなのですが、この動画を流しながら横になるとすぐ寝付けました。
合間にやったもの④: SkillBuilderの動画&問題 ★
AWSの公式が用意しているサンプル問題とその解説のようなものです。
どこかでおすすめと書かれていたのでやってみました。
公式の安心感はありますが、数時間かかる上にそこまで新しい情報はないと思いました。
これも短期間のSAP取得には向かない教材かと思います。
合間に読んだもの: TechStock内の合格体験記 ★★★
新バージョンSAP-C02の合格体験記がTechStockに12月中旬時点で1件ありました。
詳細はTechStockを契約して見ていただきたいですが、「TechStockを使って正解だった」と記載があったので、自分もそれを見て少し自信を持ってTechStockで勉強を進められました。
試験当日
午後にテストセンターで受けました。
直前にレッドブルを飲んで集中力を高めて臨みましたが、さすがに3時間は長丁場でした。
試験環境: モニターが近く椅子もあまり下げられず慣れない視界で少し気になりました。
時間配分: 中盤まで順調で30分見直しに使うつもりでしたが、後半ペースが下がり10分しか残りませんでした。
トイレ : 2時間経過時点で1度トイレに行きました。良い切り替えになったと思います。
試験結果: 以前は直後に試験結果がわかりましたが、今は最大5営業日待たされるようです。
手応えは微妙で、2週間後に再度受ける覚悟をしていました。
結果発表
試験の日の19:30頃にAWSから合格のメールが届きました。
最大5営業日待たされるとありましたが、そこまで待つことはなさそうです。
結果は770点と合格ライン750点に対してギリギリでした。
【おわりに】
手応えが微妙だったので合格通知を見たときはとても嬉しく、勢いでこの記事を書きました。
自分が受験前に見たかった内容を意識したつもりです。
この記事が情報不足のSAP-C02を受ける誰かの助けになることを祈っています。