この記事は ウェブクルー Advent Calendar 2023 15日目の記事です。
昨日は @kentaro-arai さんの「【OSリプレース】インフラレイヤにおいて新AWS環境はどう便利になったのか」でした。
はじめに
フロントエンドチームのリーダーを務めてます。piwiと申します。
最近立場的にも(?)コーディングより、文章を書いたり添削する機会が増えてきました。
今回は「文章を書く際に心掛けていること」をまとめようと思います。
主に心掛けていること
誤字脱字しない
提出前・送信前には誤字脱字をしていないか読み返します。
誤字脱字チェッカーを利用したり、最近だとChatGPTにも添削をさせています。
ちなみに私はよく誤字脱字をします。編集機能に感謝…。
一文を短くし、長すぎる文章を控える
長すぎる文章は、理解するまでに時間がかかります。
一文に60〜80文字が、ちょうど良い文字数です。
一文一義(一つの文章に一つの情報だけを書く)の原則が守られていると文章が読みやすいです。
<一文112文字 長すぎる文章例>
長すぎる文章は、理解するまでに時間がかかりますが、一文に60〜80文字が、ちょうど良い文字数ということなので、一文一義(一つの文章に一つの情報だけを書く)の原則が守られていることが文章が読みやすいとされていることだそうです。
接続詞・接続助詞を削る
接続詞・接続助詞はできるかぎり減らします。
削っても意味が伝わる文章であれば削リます。
接続詞
そして、また、さらに、つまり、なぜなら など
接続助詞
ば、と、ても、ので、から、て、けれど、が、ながら など
<修正前>
意味のない接続詞・接続助詞は、削れます。なぜなら削っても意味が伝わる文章だからです。
<修正後>
意味のない接続詞・接続助詞は、削れます。削っても意味が伝わる文章だからです。
「〜という」「〜ということ」「〜もの」などの表現を避ける
接続詞・接続助詞同様に 「〜という」「〜ということ」「〜もの」なども、削っても意味が伝わる文章であれば削リます。
多用しすぎると文章の意味が曖昧になるため、言い換えるか、削って文章を分かりやすくします。
<修正前>
接続詞・接続助詞同様に「〜という」などの表現を削除するということは、読みやすい文章に繋がります。
<修正後>
接続詞・接続助詞同様に「〜という」などの表現を削除すると、読みやすい文章に繋がります。
箇条書き または 番号付きのリスト形式を利用する
一文で情報量が多い場合は、箇条書きで見やすくします。
また順序がある場合は、番号付きのリストを利用します。
箇条書き 例
<修正前>
買うものは玉ねぎ、じゃがいも、人参、牛肉、カレールーだ。
<修正後>
買うもの
・玉ねぎ
・じゃがいも
・人参
・牛肉
・カレールー
番号付きのリスト形式 例
<修正前>
野菜を切って、鍋で肉を炒めて取り出してから野菜を炒めて、肉を戻し、水を入れて具材を煮込み、カレールーを入れ、溶かして完成。
<修正後>
1.野菜を切る
2.鍋で肉を炒め、取り出しておく
3.鍋で野菜を炒め、肉を戻す
4.水を入れて具材を煮込む
5.カレールーを入れ、溶かして完成
文末表現を、ですます調(敬体) / だ・である調(常体)で統一する
- ですます調(敬体)
丁寧で柔らかい印象。感想文やレビュー、ブログ記事で用いられることが多い。 - だ・である調(常体)
断定的で堅い印象。レポートや報告書、箇条書きで用いられることが多い。
<敬体>
私はWebcrewの社員です。フロントエンドチームに所属しています。
<常体>
私はWebcrewの社員だ。フロントエンドチームに所属している。
<敬体+常体>
私はWebcrewの社員です。フロントエンドチームに所属している。
文章内で敬体と常体を混在させると意味は通じるけれど、ちぐはぐな印象です。
そのため、原則敬体または常体で統一します。
書き上げた文章を読み返すと、混在している場合があるので、文末表現も注意が必要です。
見出しを入れたり、改行や段落、記号を用いて文章のレイアウトを調整する
文章の塊や、伝えたい章ごとに見出しを入れて、文章全体のレイアウトを調整します。
【】、<>、・、■等の記号で目立たせることで、何についての文章か分かりやすくなります。
また、適度な改行や段落を入れることで、文章を読む際にリズムが生まれ、読みやすくなります。
結論を先に書く
「何を一番伝えたいのか」をはっきりさせるために、理由→結論ではなく結論→理由の順序で書きます。
最初に結論を書くと、文章全体が何について書いてあるのかを理解することができます。
<理由→結論>
担当者のAさんが体調不良で休まれるそうで、代わりにBさんが対応していただくとの事です。(理由)
サイトのリリース日が、×日から×日へ変更になりました。(結論)
<結論→理由>
サイトのリリース日が、×日から×日へ変更になりました。(結論)
担当者のAさんが体調不良で休まれるそうで、代わりにBさんが対応していただくとの事です。(理由)
例文が短いですが結論→理由の順序で書くことで、パッと見たときに「何を一番伝えたいのか」は「サイトのリリース日が、×日から×日へ変更」であることが分かります。
読み手を意識して書く
文章には「自分に向けた文章」と「自分以外の人が読む文章」があります。
- 自分に向けた文章
日記、メモなど。自分が読んで意味が分かればなんでもいい。 - 自分以外の人が読む文章
提出物、報告書、記事など。第三者が読み手となる。
第三者が読み手の場合、読み手に「なぜ?」「なにが?」「結局どういうこと?」などの疑問を感じさせない文章を書く必要があります。
読み手の知識によっては、専門用語などに説明や補足が必要です。
また書き上げた文章を自分で読み返した時に、スムーズに読めるかどうかを確認します。
少しでも読みにくい部分がある場合は、読みやすく書き換えたり工夫をすると、読み手にとって分かりやすい文章に近づけます。
まとめ
今回は文章を書く際に心掛けていることをまとめましたが、「文章力」「伝わる文章」などのワードで検索すると
- 不要な修飾語を削る
- 句読点を正しく使う
- 「こそあど」(これ、それ、あれ、どれ)を多用しない
- 「てにをは」を正しく使う
- 話し言葉と聞き言葉を使い分ける etc...
分かりやすい文章を書くためのポイントは、他にもたくさんあります。
今回記事を執筆して、自分の書く文章にも、改善点がたくさんあることを痛感しました。
これからもポイントを押さえて、読み手に伝わる文章を書くことを心掛けていきたいです。
おまけ
文章術と関連して、テキストコミュニケーション向上のために書籍を購読しました。
テキストコミュニケーション力の基本 誤解なくニュアンスまで伝わる77のルール
以下は私的感想メモです。参考まで( ˘ω˘ )
- メッセージを送る際のBad/Good例や、フォーマット・見せ方の例文があり、参考にしやすい
- 文章をだらだらと長文で書いてしまう人にお勧め
- テキストでのコミュニケーションの取り方、コツが分かりやすくまとまっていた
- 相手に察してほしいという考えは捨てる
- 相手への思いやり、気配りを意識する
- テキストコミュニケーションを円滑にする習慣は「リアル以上に丁寧に言葉にする」
- 語尾に思いやりのひと言を添えるだけで相手との関係性が良くなるケースもある
(絵文字や感謝、労いの言葉etc) - 新卒の方々の課題図書としても良さそう
終わりに
明日は、@kouki_kubota さんの投稿になります。
ウェブクルーでは一緒に働いていただける方を随時募集しております。
お気軽にエントリーくださいませ。
https://www.webcrew.co.jp/recruit/