TL;DR
気が付けば1年半前に合格していた応用情報なのですが(執筆時点2023年12月)、データベーススペシャリストに合格した記録を書いたのをきっかけに応用情報受験期の記録も書き換えていた下書きを見つけたので公開します。
~~ 以下、2022年のお話。 ~~
かねてより気になっていた応用情報技術者試験(以下、応用情報)ですが、受験料を全額会社で補助していただけるということもあり、令和4年度春期の回を受けました。結果はタイトルにも書いているように合格できたのですが、どんな風に勉強やその他の準備をしていたかというのをメモしていたこともあり、今後また試験勉強をするときの備忘録も兼ねてまとめたいと思います。
(書き終わって見返すとほぼ日記みたいになってしまいました。共感する部分だけでも参考にしてください)
前提
- 四大の情報系学部、院(修士)卒
- 研究室ではネットワーク系でNFVやら使ってサーバを立てたり、スイッチを触った経験あり
- 仕事ではC#でバックエンドの開発が多い。AzureやDBを普通に扱う
- iパスや基本情報技術者試験は未受験。MCPはいくつか持っている(AZ-900, AZ-104, AZ-500, MS-500, PL-900, DP-900, DP-300)
実際にしたこと
ここからは実際にどんな準備をしたか、時系列に沿って淡々と書いていきます。
受験申し込み~学習開始(1月末)
2022年1月30日に受験しようか迷いに迷って申し込み締め切り最終日前日に申し込みました(試験およそ2ヶ月前)。
このとき別(AZ-104)の勉強をしており、それが終わった2022年2月6日に準備を始めました。
まず、試験範囲の基礎知識を勉強するには本を1冊買うのがいいだろうと思い、本屋に行って3種類くらいあったのでさらっと眺め、一番読みやすいと思うものを買いました↓
(後から知りましたが、職場で同しタイミングに受験した人はまた別の本を使っておりその方も合格してました。本は結構好みが分かれるようなので、評判も大事ですが可能なら自分の目で見てみて選ぶほうが愛着が沸くと思います)
次に、多くの先人たちが合格体験記をまとめてらっしゃったのでそれらを読みました。敵を知るということです。それらを参考に、勉強の方針とスケジュールを立てました。というのも、直近に受けてきた資格試験はおおよそ3週間~1か月くらいを目安に勉強をしていたのですが、それらよりも 試験範囲が広く勉強期間も長い ため、それなりの準備が必要と思ったわけです。
この時の認識では、
- マークシート式の午前と記述式の午後がある
- 午後は分野を選択する
くらいです。このときに立てた勉強の指針はこんな感じ↓
- 1冊の本を何周もやろう
- スケジュールを立てて勉強しよう
- スケジュールには複数回に分けてバッファを持たせよう(都度学習の進度は意識して場合によって勉強方法を改善する)
- 完璧を目指さない(合格ラインが6割なので過去問では9割、本番で7~8割くらいを目指す)
勉強時間は特別な予定がない時で大体平日2, 3時間(朝方なので仕事前に2時間、寝る前に少しのイメージ)、土日は8時間くらいを目安にしていました。
一週間目(午前対策)
このときは参考書をただただパラパラと読みながら午前の勉強をしていましたが、技術分野は大学で勉強したことを思い出すのが中心でした。
気を付けていたこととしては
- メモは取らない
- わからない単語もあまり調べない
- 時間をかけすぎず何周も読む
- 問題は一個も解いてない
といった感じです。
また、このときにネットで勉強に使えそうなサイトを探して過去問道場などを見つけていました。
二週間目(午前対策)
わかりやすそうなところ、知っているところからノートを作ってまとめ始めました。参考書内ですでに理解した内容は書く必要がないので、自分が覚えにくいと感じたものをピックアップしていました。
このときの感想としては暗記モノよりも仕組みを理解するタイプの単元からやったほうがいいかもという感じ。
そして過去問も解き始めました。
三週間目(サボり時期)
ここで5連休くらい取ってほとんど勉強しない日がありました。(バッファを用意しておいて良かった)
勉強はさぼっていましたが午後の過去問を見て必須以外の6分野を大体決めました。
私は学生時代に少しだけスイッチを触った経験があったのと、直近仕事でDBを触る機会もあったためネットワークとデータベースへの抵抗が少なく選びました。他に全く初見の分野もあると勉強の気分転換になるかと思い、いわゆる文系科目?の経営戦略、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査も選びました。
加えてLINEのオープンチャット、Facebookのグループにも入ってみたりしました。何かを質問するというよりは、他の人がどんなふうに勉強しているのか、進捗はどのくらいかを見て自分を焦らせるためです。
四週間目(折り返し)
この辺りから午前過去問→参考書→午後過去問→参考書というループに入ります。午後の過去問はマネジメント系から着手し始めました。
五週間目(バッファ)
この辺りで現状整理していました。単元ごとでは理解できるけど、量が多いので他のところをやっているうちに忘れていくという焦りがありました。そして「繰り返しやるしか」という結論に。
勉強六~八週間目
この間は午前対策はほぼ過去問道場で電車移動の間や朝晩にスマホでちびちびやっていました。
午後対策としては過去問を10年分くらい印刷して解いていました。最終的に1.5周するくらいだったと思います。また、6分野に絞ったものの「当日問題を見てどの4題にするか素早く選べるか?」という疑問がずっと解消できず、最後の1週間は本番でも選んだ4分野に絞って過去問を解いていました。
試験当日
雨が降っていました。
昼食はコンビニのおにぎりの予定でしたが、会場周辺は混むことが予想されたため近所で買っていきました。ついでにチョコも買っていきました。
試験後~結果発表
試験直後、解答欄は一通り埋められたため手ごたえとしては悪くなかったです。割と本降りの雨の中ほっとしながら帰宅したのを覚えています。
IPAの試験は結果発表まで2か月程度あるのですが、その間にIPAや予備校が解答を公開したりします。ただ採点結果は分からないのでそういったものは一切見ませんでした。
気を紛らわせるために新しい試験の勉強でもしようかと考え、試験後1か月後くらいからMCPの勉強をし始めていたと思います。
結果発表の日はいろいろと緊張して結局見ませんでした。翌日くらいに恐る恐る見ました。(その結果がこちら)
振り返り
およそスケジュール通りに勉強を進められて結果も無難に終わったので良かったです。これも自分の性格も理解しつつ無理のないスケジュールを立てたのが大きかったかなと思います。
また、勉強以外の部分も仕事も試験直前に集中しないように溜めないなど、意識して準備、コントロールしました。
振り返ってみた一番大きな感想としては「情報戦だなぁ」です。
というのも大半の受験者が使用するであろう過去問道場が「試験の直前は落ちることがある」とか「会場周辺のコンビニは混む、品数が減る」とか「問題用紙のサイズはいくらでメモ欄がある」とか・・・
そこまで知って準備する必要があるかと言われるとないかもしれないですが、少しでも不安に思う要素を潰せばそれだけでも試験に集中できたというのが正直なところです。
ここ数年はテストといってもMCP系のものだったので、勉強の材料はかなり限られていてドキュメントを読んだり触ったりが一番確実な情報でした。ベンダー試験と比べると応用情報は試験範囲が広いですが、ポピュラーな資格のため勉強の資料や情報、質問ができるコミュニティなど活用できるものがたくさんありました。午後は記述問題で少しハードルは上がりますが、分野を選択できるところはせめてもの救いかなと思います。
少しでも参考にしていただければ幸いです。