はじめに
Arduino IDE は 2.0 へのメジャー Update が進められている。Beta 版から RC(Release Candidate )版になって、先日 RC6 で日本語を含む多言語メニュー対応となったので使ってみた。
ダウンロード
こちら https://www.arduino.cc/en/software から Windows ZIP 版を選択。ファイル自体は 200 Mbyte あまりだが、展開すると最終的に 600 Mbyte くらいになる。
起動画面
初期起動時は英語メニューなので File → Preference → Language から JA を選択すると、めでたく日本語メニューとなる。
この Preference のメニューから画面のモード(配色テーマ)選択することができる。とりあえずは default の Dark にしてある。
オリジナルの Arduino を始めとして STM32、ESP32/8266 などの主だったボード、OLED ディスプレイライブラリは登録されており、すぐに使うことができる。
コンパイルしてみる
いくつかの試用リポートでは L チカ程度の小さなスケッチが多いが、大きなファイルを試みる。ターゲットは Arduino を使う赤道儀コントローラ OnStep の ESP32 版のスケッチ OnStep ESP32(The MaESP Version3 )。このソフトの詳細については、こちらの Wiki を参照されたい。
https://onstep.groups.io/g/main/wiki/15166
ソースコードはこちらの Github からダウンロードできる。
https://github.com/hjd1964/OnStep
ファイルは、いろいろ含めて 345 個、16 Mbyte の大きなものであるが、ボードメニューから ESP32 Devkit を選択して、問題なくコンパイルできた。
バイナリをボードにアップロードするのも全く問題ない。
よく分からないこと
Arduino 2.0 を起動してタスクマネージャーで観察すると、バックグラウンドでなにかを色々とやっている。コンパイラよりも CPU を使っている感じ。
このように編集中の画面にカーソルを置くと、勝手に HELP ( 画面の例でいうと struct の HELP )が表示される。けっこう邪魔だし、CPU資源の無駄遣いだと思うのだが、消す方法がわからない。
全体としては、かなり使いやすく、Beta版では実装されていなかったシリアルプロッタのあり、以前メインで使っていた Vre 1.8.8 には戻れなさそうだ。