地図座標変換(GMTとPROJ.4)
ユニバーサル横メルカトル(UTM)図法のX-Y座標(m)を一般の緯度・経度に変換するために行ったことをメモしておく。
変換ツールは、世にいくつか出回っている。
GMT(Generic Mapping Tools)を用いた方法では、以下のように記述するのが最も簡単な方法だと思う。
mapproject [input.xy] -I -C -F -Ju[zone]/1:1 -R[region] -V > [output.latlon]
日本国内だと、[zone] = +53 or +54 で大体収まるのではないか。
今回は、GMTで変換した結果を検証するために別のツールを導入してみた。
PROJ.4 - Cartographic Projections Library
導入方法はここに比較的分かりやすく書いてある。
ソースコードを好きな場所にダウンロードし、展開する。
tar xvzf proj-4.x.x.tar.z
出来たディレクトリに移動して
./configure
make
make install
と打ち込めば完了する。Cygwinでは問題なくコンパイルできた。
上記のGMTと同様の動作は以下の記述で実現する。
invproj +proj=utm +ellps=WGS84 +datum=WGS84 +zone=+53 +units=m +no_defs -f "%4f" [input.xy] > [output.latlon]
楕円体の選択は多くの場合"WGS84"で問題ないと思う。古い測地系の場合は注意を要する。
他に USGS National Mapping Division General Cartographic Transformation Package (GCTP) も検討したが、こちらはこれを利用したソースコードを書くときに使う方が利用しやすく、インストールのハードルもやや高いので、今回はやめた。ダウンロードはここ(FTP)から