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【書籍紹介】SCRUM MASTER THE BOOK

Last updated at Posted at 2021-08-27

こんにちは、株式会社GxPの伊藤です。
今回書籍紹介で「SCRUM MASTER THE BOOK」を読んだので紹介させていただきます。
書籍自体は昨年出版されたものですが、この本はスクラムマスターとしてどんなことをしたら良いのかや、スクラムマスターが持つべきマインドセットについて書いてあり、いつ読んでもためになると思います。

こんな人におすすめ

スクラムマスターを目指している人や、アジャイル開発を引っ張っていく立場でうまくいかず困っている方向けです。
アジャイル開発のプラクティスなどについて詳しく説明されておりませんので、アジャイル開発についての知識は持っているが、どうやって回していけば良いか困っているという人向けな本だと思います。
また、「SCRUM MASTER THE BOOK」は「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」と対になっています。アジャイル開発について学びたいという方は、まずは「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」から読んでみてください。書籍間で関連があるわけではないので、もちろん片方だけ読んでも問題ないです。

内容

スザナ・ショコバさんが執筆した本の日本語訳になります。スクラムマスターとしてどうあるべきか、アジャイル開発をやる上で起こる困難に対してどのように対処すれば良いのかや、スクラムマスターとして持つべきマインドセットなどが紹介してあります。項目ごとに短くまとまっているので短時間で読めると思います。また、自分の状況によって読んだときの気づきや学びが変わってくると思うので時間が経ってから読み直してみると前回読んだときとは違う感想になってくると思います。

良いと思った点

個人的に良いなと思った点を一部紹介します。

ポジティブさ

個人的に書いてある中で一番良いなと思いました。チームにポジティブな人が一人でもいるだけでチームの雰囲気ってすごい変わると思うんですよね。大変なときでも一緒に頑張ろうと一言言ってくれる人がいるだけでチームの雰囲気がすごい良くなると思います。そんな一言を言えるスクラムマスターだと良いですね。

変化を成功させるための8つのステップ

大まかにいうと次のような手順です。まず、変化する領域を定めます。次に何をすべきかを決め、それを実現します。そして最後に変化を定着させます。

変化を成功に導くプロセスについて説明されています。アジャイルでは改善を行っていきますが、スクラムマスターとしてどのような順番で変化を成功に導いていけば良いのかということが説明されています。8つのステップに分けて説明されていますが、変化を定着させるためにはどれも欠かすことができない要素だなと思いました。
8つのステップの中で私が良いなと思った点をを一つ挙げると理解と了承です。どれだけ良い変化だとしても、それを行うチームメンバーに理解をしてもらわないと実行して定着してもらえませんよね。理解を得られるまで根気強く接していく必要があります。人を変えるということはそれほどのエネルギーが必要ということでとても大事なことだと思いました。

スクラムマスターのメタスキル

メタスキルとはある状況において意図的に取る態度、考え方、スタンスのこと

この章では6つの最も重要なメタスキルが紹介され、それぞれ状況に合わせて適切に使い分けて下さいと説明されています。私がその中で気に入ったのは遊び心です。何事も楽しく行う、楽しむことができるというのはスクラムマスターだけではなく仕事をする上で大事な能力ではないのかなと思っています。簡単なことでも楽しんでやれるかどうかで仕事の効率や質も変わってくると思っているので良いメタスキルだなと思いました。
挙げられた6つのメタスキルは私もどれも重要だと思いましたし、私もチーム活動の中で大切にしているものでした。このような自分で無意識に行っていることでも再認識することで、スキルをより効果的に利用できるようになると思います。残りは何が挙げられているかはご自身で確認してみて下さい。

終わり

今回私が挙げた点以外にもスクラムマスターの役割を兼務したときの問題点や、チームの状況によって何をしたら良いのかということが書いてあったりして非常に示唆に富んでいると思います。
スクラムマスターを目指す方や、スクラムマスターを目指さなくてもエンジニアとして普遍的に使えるマインドセットについて書いてあるので興味を持ったら読んでみてください。

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