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Raspbianのインストールと初期設定

Last updated at Posted at 2017-09-26

はじめに

初めての投稿です.Raspberry Pi 2にRaspbianをインストールして,初期設定をするまでの流れをまとめました.
似たような記事はかなり昔からたくさん存在していますが,最近Raspbianの再インストールをすることが多かったため自分用のメモとして記事を書いてみました.分かりにくい部分もあると思いますが,ご容赦ください.

Raspbianのインストール

Raspbianのダウンロード

今回はNOOBSを利用してRaspberry Pi 2にRaspbianをインストールします.
NOOBSは簡単にOSをインストールすることのできるインストーラです.

NOOBSは,Raspberry Piの公式サイトからダウンロードできます.
Download NOONS for Raspberry Pi

NOOBSとNOOBS Liteの2種類がありますが,NOOBSの方はオフラインインストールもオンラインのネットワーク経由のインストールもできて,Liteの方はネットワークインストールしかできないようです.
特に理由がなければ,NOOBSの方で良いと思います.

Raspbianのインストール

ダウンロードしたNOOBSのzipファイルを解凍して,中のファイルを全部micro SDのルートディレクトリにコピーします.

最初にmicro SDをフォーマットしておくと良いです.
micro SDのフォーマットは,「SDメモリカードフォーマッター」などのフリーソフトでできると思います.

次に,micro SDをRaspberry Piに挿入してRaspberry Piを起動します.
Raspberry Piには電源スイッチなどは存在しなく,電源を繋ぐと起動します.
Raspberry Pi起動前に,キーボード,マウス,HDMIのディスプレイやLANケーブルも接続してください.

Raspberry Piの電源を入れると,自動的にNOOBSのインストーラが起動するので,
 1.Raspbianにチェックを入れる.
 2.LanguageでJapanを選択する.
このように設定して,installボタンをクリックします.

少し待つと,Raspbianのインストールが完了します.
接続したディスプレイに「OS Installed Successfully」と表示されれば成功です.

また,OSの再インストールをしたい場合は,接続したキーボードのShiftキーを押しながらRaspberry Piを起動することでNOOBSのOSインストール画面を再度表示できるようです.

Raspbianの初期設定

Raspbianで最初にやっておいた方が良い初期設定をいくつか紹介します.

ユーザー名とパスワードの変更

Raspbianでは,最初はユーザー名がpi,パスワードがraspberryに設定されています.このままだと誰でもログインできてしまいそうなので,ユーザー名とパスワードを変更します.
piユーザーを削除してから新しく自分用のアカウントを作成する方法もありますが,piユーザーにデフォルトで設定されている権限などを引き継ぐために,今回はpiユーザーを削除せずにpiユーザーのユーザー名とパスワードを変更して自分用のアカウントにしたいと思います.

さて,現在はpiユーザーでログインしています.piユーザーとしてログインしたままpiユーザーのユーザー名を変更することはできないので,仮のアカウントtmpを作ってログインし,そちらからpiユーザーのアカウントを変更していきます.

$ sudo useradd -M tmp           # 仮のアカウントtmpの作成
$ sudo gpasswd -a tmp sudo       # tmpユーザーをsudoグループに追加
$ sudo passwd tmp                # tmpユーザーのパスワードを設定
$ exit                           # ログアウト

次に,tmpユーザーでログインして,

$ sudo usermod -l pira pi            # ユーザー名をpiからpiraに変更
$ sudo usermod -d /home/pira -m pira # ホームディレクトリを変更 
$ sudo groupmod -n pira pi           # グループを変更
$ exit                               # ログアウト

(piraのところは任意のユーザー名に変更してください.)

最後に,

$ sudo userdel tmp                   # tmpユーザーの削除

これで,piユーザーのユーザー名を変更できました.

次にパスワードを変更します.

$ sudo passwd pira

ついでにrootのパスワードの初期のものから変更しておきましょう.

$ sudo passwd root

フォルダ名の変更

Raspbianを日本語環境でインストールすると,ユーザーのフォルダ名が「ドキュメント」「ダウンロード」「写真」のように日本語表記になります.
Linuxターミナルの利便性を十分に発揮するために,これらを「Documents」「Downloads」「Pictures」のような英語表記に変更したいと思います.

$ sudo apt-get install xdg-user-dirs-gtk
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update

以下のコマンドで,無事にユーザーのフォルダ名が英語表記に変更できたことが確認できます.

$ ls $HOME

ターミナル上での大文字小文字の無視

上のフォルダ名変更と同様に,Linuxターミナルを便利に使うためにターミナル上で大文字と小文字の違いを無視するように設定します.

$ vi ~/.inputrc

「.inputrc」に下記を追記します.

.inputrc
set completion-ignore-case on

ターミナルに次のコマンドを入力して,onと表示されたらOKです.

$ bind -v | grep completion-ignore-case

パッケージの更新

最後に,パッケージを最新のものに更新します.

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade

終わりに

閲覧ありがとうございました.無事にRaspberry PiにRaspbianをインストールして,初期設定をすることが出来ました.
Raspberry Piは色々な使い方ができて楽しいです.

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