Jamfで拠点ごとにプリンター設定ポリシーを配布してみた
🦆 はじめに
こんにちは!情シスでデバイスの管理をしているぴぺと申します🦆
今回は、Jamfを使って拠点ごとに異なるプリンター設定を自動で配布する方法について書いていきます!
拠点ごとに違うプリンターを使っていると、「ユーザーが自分で設定する」のってなかなか難しいですし、情シス側のサポートも大変ですよね。
そこで、Jamfのネットワークセグメント機能とポリシー機能を組み合わせて、自動配布できる仕組みを作ってみました。
💡 背景と課題
- 各拠点で異なるプリンター(IPアドレスベース)を使っている
- ユーザーが自分で設定するのは手間&ミスが多い
- 情シスメンバーはリモートワークしているので、できれば現地に行かずに遠隔で対応したい
- Self Serviceからワンクリックでプリンタをインストールできるようにしたい
- 所属していない拠点のプリンタ設定は表示されないようにしたい
⚙️ 実施したこと
1. ネットワークセグメントを拠点ごとに設定
例:
- Office A:192.168.0.1〜254
- Office B:192.168.1.1〜254
※ Jamf Proの「ネットワーク」 > 「ネットワークセグメント」から追加します
2. プリンターをJamfに登録 & ポリシー作成準備
まず最初に、Jamfの管理画面でプリンターを登録しておく必要があります🖨️
以下の手順で、プリンター情報を事前に入力しておきましょう。
手順:
-
設定 > コンピュータ管理 > プリンタ
に移動 - 「+ 新規」ボタンをクリック
- 以下を入力:
- 表示名(Display Name):例)OfficeA_VendorName_model
- URI:例)ipp://192.168.0.1
- PPDファイルへのパス:/Library/Printers/PPDs/Contents/Resources/ファイル名.ppd
- 事前にメーカーの公式ページからPPDファイルを入手しておきましょう。
これで登録が完了したら、ポリシーを作成します!
🛠 メーカーによってはインストール用スクリプトを作成する必要がありますが、
今回は割愛します。
この記事では、ポリシー作成の流れをざっくりご紹介します。
- 「ポリシー」>「新規」で新規ポリシーを作成
- 「プリンタ」を選んで、先ほど登録したプリンターを選択
- 「Self Service でポリシーを使用可能にする」にチェックを入れておく
3. スコープでネットワークセグメントを指定
- 「Scope」>「制限」
- それぞれの拠点に対応するセグメントを選択
これで、「該当拠点のネットワークにいるときだけプリンターポリシーが配布される」ようになります!
別拠点のネットワークに接続している場合はポリシーが表示されないので、ユーザーが迷わず自分の拠点用プリンタだけ選べるようになります。
🧠 運用してみてわかったこと
- セグメントの設定ミスで配布されないことがある → IPレンジをしっかり確認🦆
- 一部プリンターメーカーはPPDやドライバ準備が手間 → 事前に準備しておくと◎
✅ まとめ
Jamfのネットワークセグメント+ポリシー機能を活用することで、
- 拠点ごとのプリンター自動配布が可能
- ユーザー側での手間やミスが激減🙆
- 情シス側も “リモート対応だけで完結” できる!
地味だけど便利な設定なので、ぜひ活用してみてください🐤
🐤 最後に
「うちではこうやってるよ〜」「もっと効率いい方法あるよ!」というフィードバック大歓迎です🦆
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