配列のマージって色々ある

PHPは色んな便利標準関数があって助かります。

そんな中でも、配列のマージ（合体）で希望通りの動きを実現するまでに
結構時間がかかってしまったのでメモ。

こちらも参考にしましたので、合わせてご覧ください。

前提

• 多次元配列
• キーは数字・文字混合で、変化させない（これが厄介でした）
• 配列$beforeを元として、$artisanをマージする
• キーが$beforeになく$artisanにあるものは単純に加える
• キー$beforeにも$artisanにもあるものは、$artisanの値で上書きする
• 結果は出来る限り$afterに（$beforeや$artisanを変える形になっても良し）

こんな配列を想定する

$before = array(
    '0' => 0,
    '1' => array(
        '0' => 0,
        '1' => 1,
    ),
    '2' => 2,
    'string' => 'string',
);

$artisan = array(
    '0' => '000',
    '1' => array(
        '0' => '000',
        '2' => '222',
    ),
    'string' => 'STRING',
    '3' => 3,
);

結果の想定

$after = array(
    '0' => '000',
    '1' => array(
        '0' => '000',
        '1' => 1,
        '2' => '222',
    ),
    '2' => 2,
    'string' => 'STRING',
    '3' => 3,
);

array_merge

$after = array(
    '0' => 0,
    '1' => array(
        '0' => 0,
        '1' => 1,
    ),
    '2' => 2,
    'string' => 'STRING',
    '3' => '000',
    '4' => array(
        '0' => '000',
        '2' => '222',
    ),
    '5' => 3,
);

キーが文字列の場合はきちんとマージされているが、
キーが数字の場合は添え字を振り直している。

array_merge_recursive

再帰的にマージする関数。

$after = array(
    '0' => 0,
    '1' => array(
        '0' => 0,
        '1' => 1,
    ),
    '2' => 2,
    'string' => array(
        '0' => 'string',
        '1' => 'STRING',
    ),
    '3' => '000',
    '4' => array(
        '0' => '000',
        '2' => '222',
    ),
    '5' => 3,
);

数字のキーは先ほどと変わらず、重複があった場合は振り直し。
文字のキーは重複があった場合、配列として全て保持するように変更されている。

+（プラス）演算子

$after = array(
    '0' => 0,
    '1' => array(
        '0' => 0,
        '1' => 1,
    ),
    '2' => 2,
    'string' => string',
    '3' => 3,
);

キーは文字数字問わず、重複する場合は＋演算子の前にある配列が優先され、
子要素などを持っていようと、評価していない。
一次元目のキーだけを見て、重複していないもののみ追加している様子。

foreachで再帰的に回してみる

こちらより。

function mymerge($arr1, $arr2)
{
    foreach($arr2 as $key=>$value) {
        if(!is_array($arr1)) {
            $arr1 = array($arr1);
        }
        if(is_array($value)) {
            $arr1[$key] = mymerge($arr1[$key], $value);
        } else {
            $arr1[$key] = $value;
        }
    }
    return $arr1;
}

$after = array(
    '0' => '000',
    '1' => array(
        '0' => '000',
        '1' => 1,
        '2' => '222',
    ),
    '2' => 2,
    'string' => 'STRING',
    '3' => 3,
);

素晴らしい。要件通りです。

けれど、foreachで回すとなると大規模データでの速度が気になります。
（速度の検証はしませんが）他の手段はないものか探していたら…

array_replace_recursive

$after = array(
    '0' => '000',
    '1' => array(
        '0' => '000',
        '1' => 1,
        '2' => '222',
    ),
    '2' => 2,
    'string' => 'STRING',
    '3' => 3,
);

おお、まさかのreplace。盲点でしたが要件通りで完璧な挙動です。
同じく検証をしていないため、ひょっとしたらforeachと大差ないかもしれませんが、
標準関数なので信用しちゃいます。

追記

array_diffとかarray_intersectとかでも考えていたのですが、頭がパンクしたのでストップ。
これ以外にも上手いやり方がありましたらぜひご教示下さい。