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Firewall Manager で使ってないセキュリティグループを監視

Last updated at Posted at 2020-10-30

やりたいこと

SGが増えてきたので整理したい。まずは使ってないSGをリストアップしたい。

環境

  • AWSアカウントA : Firewall Managerの親、Organizationの親
  • AWSアカウントB : Firewall Managerの子、Organizationの子

※ Organizationの親とFirewall Managerの親は別々のAWSアカウントでも構いませんが、Organizationに参加しているアカウントがFirewall Managerの対象になります。
※ AWSアカウントA,BでAWS Configを有効にしておく
※ 両AWSアカウントで既にSGがいくつか作成されている

シナリオ

  • 使ってないSG(リソースにアタッチされてない)のリストアップ
  • 同じルールが書かれたSGのリストアップ

アカウントBで「アタッチされてないSG」 or 「同じルールが設定されているSG」を監視しリストアップします。
これらは不要なSGなので見つけたいですよね。自動的なアクションも行えますが今回はやりません。

手順

Firewall Manager の Administrator アカウント登録

AWSのマネコンからFirewall Managerをクリックし、[Get Started]をクリックし、「Administrator account ID」を入力し[Set administrator account]をクリックする。

スクリーンショット 0002-10-30 10.18.27.png

少し待ちます

Security policy の作成

左メニューの"Security policies"をクリックし、真ん中上辺りのリージョンで[Asia Pacific(Tokyo)]を選択し、右上の[Create policy]をクリック

スクリーンショット 0002-10-30 10.24.35.png

Policy typeは"Security group"にチェックを入れ、Security group policy typeは"Auditing and cleanup of unused and redundant security groups"にチェックを入れ、Regionは東京にし、右下の[Next]をクリックする

"Auditing and cleanup of unused and redundant security groups"は、日本語だと、「未使用および冗長なセキュリティグループの監査とクリーンアップ (AWS組織全体で未使用の冗長なセキュリティグループを見つけて管理します。)」ということで、そのままですが、使ってないSGや同じ内容のSGの検知監査ができます。一旦クリーンアップは置いておきます。今回の目的を果せそうなのでこちらを選択。

スクリーンショット 0002-10-30 10.49.24.png

ポリシーの各値を入力

  • ポリシー名:test-policy1
  • ポリシールール:2つにチェック
    • ☑Security group within this policy scope must be used by at least one resource
    • ☑Security groups within this policy scope must be unique
  • ポリシーアクション:
    • ☑Identify resources that don't comply with the policy rules, but don't auto remediate
    • □Auto remediate any noncompliant resources.

それぞれ日本語だと

  • ポリシーリー:2つにチェック
    • ☑このポリシースコープ内のセキュリティグループは、少なくとも1つのリソースで使用する必要があります
      • (リソースにアタッチされてないものを検出したいのでチェックいれます)
    • ☑このポリシースコープ内のセキュリティグループは一意である必要があります
      • (重複したルールのSGを検出したいのでチェック入れます)
  • ポリシー:
    • ☑ポリシールールに準拠していないが自動修復しないリソースを特定する
      • (検出だけしたいのでチェックを入れます)
    • □非準拠のリソースを自動修正します。
      • (今回自動修正しないのでチェックオフ)

※「Auto remediate any noncompliant resources」は、例えばアタッチされてないSGを検知すると自動で削除されます。設定には注意が必要です。

スクリーンショット 0002-10-30 10.54.24.png

スクリーンショット 0002-10-30 10.54.31.png

Organization配下のアカウント全部を対象にし
Security Groupを対象リソースにし
タグなどでフィルタせず全てのSGを対象にします

スクリーンショット 0002-10-30 12.55.40.png

タグ情報は入れずに、次のサマリページもそのままで[Create policy]

検出確認

反映されるまで少し待ちます。

作成したSecurity policy(test-policy1)をクリックします。私の環境ではアカウントが4つあったので4つ表示されています。
Statusが"Noncompliant"になってるものが、このポリシールールに引っかかったものがあることを示しています。AWSアカウントBをクリックします。下から2つ目のNoncompliantになってるものです。

スクリーンショット 0002-10-30 13.44.47.png

ルールに引っかかったSGが表示されています。Violation reasonが「SECURITY_GROUP_UNUSED」なので、アタッチされてないSGであることがわかります。

スクリーンショット 0002-10-30 13.48.11.png

実際このSG IDは、AWSアカウントBに存在しリソースへのアタッチがされていませんでした。

スクリーンショット 0002-10-30 13.50.54.png

スクリーンショット 0002-10-30 13.51.10.png

一度ここで表示されたSGは削除します。以後また別のシナリオで試します。

新しくSG作って検出確認

  • SG1:EC2にアタッチ済。ルールは22ポート許可
  • SG2:未アタッチ。ルールは22ポート許可

既にアタッチされているSG1と同じルールのSG2を新しく作成し、アタッチしないでおきます。元のSG1はアタッチされてますが新規作成したSG2はまだアタッチしてないので、期待値としては、"アタッチされていない警告"と"重複したルールであるという警告"がでることです。

先程のSG1がsshで0.0.0.0/0への許可ルールだったので、同じルールでtmp01という名前のSG2を作成

スクリーンショット 0002-10-30 16.01.43.png

少し待ちます。
結果は以下のように"重複したルールがある警告"である"SECURITY_GROUP_REDUNDANT"のみでした。

スクリーンショット 0002-10-30 16.25.50.png

ルールの重複がないSG3(tmp02)を作成してみました。アタッチはしません。

スクリーンショット 0002-10-30 16.29.43.png

少し待ちます。
結果は以下のように"アタッチされてない警告"である"SECURITY_GOROUP_UNUSED"が出てます

スクリーンショット 0002-10-30 16.34.04.png

ルール重複があるSGで、アタッチされてたSG1もデタッチしどちらもデタッチした状態にしてみました。
結果はREDUNDANTのエラーのみで、UNUSEDより優先してREDUNDANTが出ていることがわかります。(どちらのエラーも出てほしい気がする・・)

スクリーンショット 0002-10-30 16.39.57.png

エラー表示パターン

SGが1つがアタッチされ、もう1つもアタッチされ重複があると
=>redundant。これはわかる

SGが1つがアタッチされ、もう1つがアタッチされてなく重複があると
=>redundant。これはredundantが優先されunusedは出ないような仕様のようです。

重複のないSGでアタッチされてない状態
=>unused。これはわかりやすい

SGがどちらもデタッチ状態で、重複したルールのSGは
=>redundant。これはredundantが優先されunusedは出ないような仕様のようです。

その他

  • SettingsにSNSでの通知設定があるが、細かい設定はなくまだSecurity policyごとに通知はできない
  • エラーの内容でどのSGと重複しているなどの情報がほしい
  • 重複と未使用のエラーがどちらも該当する場合、重複のエラーが優先され未使用が出ないが、両方でてほしい
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