私は、本番環境の検証などの目的で、仮想サーバ(VMware, Hyper-V等)上にあるゲストマシンを複製し新たなゲストマシンを作る機会が多くあります。その際、仮想サーバ(ホスト)のコンソール上で複製するだけでは、ゲストマシン上で設定しているホスト名やIPなどもそのまま引き継いでしまっているため、複製したゲストマシンを正常に稼働させることはできません。
ここでは、ゲストマシン複製後に、複製元から引き継がれているホスト名、IP等の設定を変更する手順を記載します。
前提
- ゲストマシンの複製は予め完了しているものとします。
※ゲストマシンの複製方法
Hyper-Vの場合 http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1309/06/news097.html - 複製したゲストマシンを起動する際は、仮想サーバ(ゲスト)のコンソール上で仮想ネットワークから切り離した状態で起動します(複製元マシンとのIP競合を避けるため)
- ゲストマシンは Red Hat系Linux を想定しています。
固定IPの変更
- /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1 の下記行を変更
IPADDR=xxx.xxx.xxx.xxx
参考: http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060228/231119/
NICの変更
- udevルールファイル /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules を編集する。記述されている設定を全て削除。削除しても、NIC有効化のタイミングでまた更新される。
ホストの変更
- /etc/hosts を書き換える
- /etc/sysconfig/network を書き換える
/etc/motd の変更
- ユーザログイン時に表示されるメッセージ内容を設定している場合は、 /etc/motd を開き適宜変更をする
再起動&確認
- 仮想ホストサーバのコンソールより、該当ゲストを仮想ネットワークに接続する。
- ゲストマシンの再起動
- 設定が反映されていることを下記コマンドで確認
$ ifconfig
→ 固定IPが変更されていることを確認
$ hostname
$ hostname -a
$ hostname -i
$ hostname -f
$ hostname -d
→ ホスト名が変更されていることを確認