カフェで提供されているWi-Fiや、ホテルのLANケーブルに接続すると、インターネットに接続できるようになります。これらネットワークに接続した際に、ローカルマシンでは何が起こっているのかを考えてみました。
前提として
- カフェやホテルはプロバイダを通じてインターネットに接続しています。
- カフェやホテルのルーターから、お客用のLAN接続が提供されています。
ネットワークに接続すると何が起こるのか
- ネットワークに接続していない状態ではIPも割り当てられておらず、またデフォルトゲートウェイの設定がないため、ローカルネットワーク外(=つまりインターネットも含む)にリクエストを送ることができません。
- そのためまず、ローカルマシン(DHCPクライアント)は、DHCPサーバへIP割り当てのリクエストを送ります。
- ただしDHCPサーバのアドレスは分からないため、ブロードキャスト(255.255.255.255)で、UDPのポート番号が67番に向けてリクエストが送られます。
※255.255.255.255 は自分の属するネットワーク帯がなんなのか全くわかってない場合に利用するブロードキャストアドレス - DHCPサーバはリクエストを受け取ったら、送信元のMACアドレスへ割り当てるIPを伝えます。
- ローカルマシンは割り当てられたIPを元に、IPの設定を行います(ここの詳細は省略します。詳細は http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NNW/NETPOINT/20041116/152622/ 参照)
DHCPサーバが管理しクライアントへ伝える情報
- DHCPサーバがクライアントへ伝える情報は、割り当てるIPだけではありません。
- サブネット・マスクの値、デフォルトゲートウエイやDNSサーバーのIPアドレスも伝えます。
- その他にも、Webサーバー、メールサーバー、時刻サーバー、プリント(LPR)・サーバーなどのIPアドレス情報もDHCPでやりとりでき、その数は実に70種類以上あります。
- クライアントは最初にブロードキャストする際に、どんな情報がほしいかを明記し、DHCPサーバーはこの情報を基に自分が答えられるものだけを返答することになります。
- 引用元: http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NNW/NETPOINT/20041116/152624/