有線LANの場合、デバイスの台数分のLANケーブルを用意する必要があるが、無線LANであれば必要最小限のLANケーブルを用意するだけで済む。
それなのにサーバーの接続に無線LANが利用されるケースはほとんどない。
その理由を以下にて解説する。
理由1.障害の理由がわかりづらいから
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通信障害が起きた時に、何が原因なのかを探るのに手間がかかる
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有線LANであれば破損していれば一目でわかるが、無線LANではアクセスポイントの通信状況をチェックしたり、無線LANのアダプタが装着されたコンピュータで試行錯誤して調べる必要がある
理由2.通信の安定性に欠けるから
- 携帯電話の電波やラジオの電波や他のオフィスで利用されている無線LANの電波など、ノイズとなる様々な電波が飛び交っているので影響を受けてしまう
理由3.有線LANより通信速度が遅いから
- 無線LANの通信はサーバーに要求される通信の水準を満たせないことが多く、有線LANに比べて安定的に必要な速度を出すのが難しい
理由4.そもそもサーバーを移動させることはないから
- 無線LANのメリットとして「移動に強い」という点があるが、サーバーを移動させるケースはほとんどないのでメリットが活かされない