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この記事はQiita Engineer Festa 2023 参加記事です。

はじめに

プロジェクトを進める時、実装をする時、障害対応する時、折衝・交渉をする時。
仕事をする上で、あらゆる局面で「何とかしなければいけない」そんな場面に出くわすことがあります。
そんな局面で「何とかするため」に必要な3つの心構えをまとめてみたいと思います。
ポエムです。

「何とかしなければいけない」状況とはどういう状況か?

時間・お金・知識・負の影響など、何かしらの制約がある状況が考えられます。
制約がない状況であれば、「何とかする」という現状打破的な考え方より、「より良くする」という理想に近づけるための考え方で進めることができます。
何かしらの制約がある中で、「何とかするため」に行動すべきときに思い出してもらえれば嬉しいです。

何とかするために必要なたった3つの心構え

必要な心構えはたったの3つです。

  • その1:最大のリスクを理解する。
  • その2:理想的な対策と現実的な対策の2軸で考えて行動する。
  • その3:冷静になりつつも強い気持ちとを持って望む。

それぞれについて、解説してみます。

その1:最大のリスクを理解する。

現状把握

まずは、「何とかするため」に、現状把握が必要です。

  • 現状の最大の課題は何なのか?
  • 解決出来なかった時、失敗してしまった時に起きる最悪のケース(最大のリスク)は何なのか?

を理解できると良いと思います。
例えば、

  • プロジェクト遅延により予算が枯渇→プロジェクトの凍結
  • 障害発生によりシステムが完全ダウン→お客様からのクレーム殺到でCS業務が停止

など、どんな問題が起こっていて、その結果として考えうる最悪のケースは何があるか?を把握できることが重要です。

判断軸を1つに絞る

大体の場合は、 「最大のリスク回避のための判断」 に絞ることができると思います。
繰り返しになりますが、「何とかするため」に動かなければいけない状況は、不測の事態が発生している状況です。
不測の事態では、判断軸をシンプルにすることが望ましいと思います。

その2:理想的な対策と現実的な対策の2軸で考えて行動する。

最悪のケースを回避するために取る行動は2つある。

今ある課題が様々なように、それに対する策の打ち方も様々あります。
そんなときは、2軸で考えると良いと思います。

  • 最悪のケースを今すぐ回避させるための対策 (暫定的な対策)
  • 最悪のケースにつながる原因を解消する対策 (根本的な対策)

例えば、前述の「障害発生によりシステムダウン」という例を取ってみると

  • 障害復旧のために直近のリリースを切り戻す (暫定的な対策)
  • 障害原因の特定のために調査と対応を行う (根本的な対策)

という2軸で考えることができます。
(それぞれの対策は、あくまでも例です。状況により対策は変わります。)

対策の優先度を見誤らない

しつこいように繰り返しになりますが、「何とかするため」に動かなければいけない状況は、不測の事態が発生している状況です。

その際の優先度判断は、原則的に暫定的な対策>根本的な対策となることが多いです。
ただ、その際に**どちらがより早く完了するのか?**という観点は忘れずにいたいです。
根本的な対策の方が早く完了するのであれば、そちらを優先すべきです。

それは何故かというと、あくまでも判断軸は 「最大のリスク回避のための判断」 となるからです。

その3:冷静になりつつも強い気持ちとを持って望む。

3つめは根性論かよ!?と思われるかもしれませんが、これも大事な心構えの一つです。
不測の事態というものは、瞬時の判断が必要になったり、極度のプレッシャーにさらされることがあります。
そんな状況の中で「何とかすること」が求められているのです。

冷静になること

通常時とは違う状況にいても、いつも以上に冷静でいるように心がけましょう。
対策を打ち始めると、そこに集中してしまいがちで俯瞰してみることを忘れてしまったり、判断軸がズレ始めてしまうこともあります。
ちょっとでも過集中気味になっていると思ったら、一瞬深呼吸をして方向がズレていないか?と自分に問いかけてみるのも良いと思います。

強い気持ちを持つこと

不測の事態を回避するためには、技術力・理解力・瞬発力・判断力・プレッシャー耐性など多くのものが求められます。
例えば、前述したシステム障害の対応を例に取ってみてもしかりです。
(余談ですが、同僚が 「障害対応はエンジニアの総合格闘技だ!」 と言っていたことがあります。この考え方すごい好きです。)

そんな状況を「何とかするため」に全力を尽くす上でも、最後の決めてとなるのは強い気持ちだと思います。
難しくて・辛くて・厳しい状況であっても、自分が・自分たちが「何とかする」んだという強い気持ちが無ければ、途中で心が折れてしまったり、中途半端な対策で終わってしまったりします。
根性論と思われても、最後の最後は強い気持ちがあるか?に左右されてしまうと思います。

まとめ

大前提として、不測の事態にならないようにできることが最善です。
それでも、どうしても、仕事をする上で避けきれないことも少なくないです。
そんな時も「何とかするため」に取り組んでいけたらと思います。
何かの参考になれば嬉しいです。

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