はじめに
今年SESから自社開発への転職が決まりました!
ネットで検索してみると、SIer(SES)から自社開発へ転職する人が結構多いようなので、今回の転職を振り返ってポイントだったところを記事にして誰かの参考になればと思いました。
私の経歴としてはインフラエンジニアを4年、Webアプリエンジニアを3年経験しています。
SESから自社開発への転職は難しいと言われているようですが、所感としては確かに難しい面はあるものの、やり方次第ではないかなと感じました。今回はそのやり方を書いていきます。
転職活動に至った経緯
初めの頃はいろんな開発現場に行けるSESでの働き方も面白いと感じていたのですが、作っているのは顧客のサービスなので、自分が作ったと声高々には言えないんですよね。
何か自分で考えて作り上げたサービスというのを持ちたくて自社サービスを持っている企業への転職を考えるようになりました。
転職までの流れ
① 履歴書、職務経歴書の作成
この時点ではまだ応募先企業が決まっていないので、履歴書は志望理由以外を記載しました。
職務経歴書はその出来によって、書類選考が通るかどうかが決まる重要な書類なので、2週間程度かけて作りました。
② IT特化の転職サイトを2つ登録
通常の転職サイトだとIT業界以外の企業からもスカウトメールが大量に来るため、今回はIT特化の転職サイトに絞りました。
③ カジュアル面談
今までカジュアル面談はやったことがなかったので一部の企業でやってみました。
結果としては、選考を気にせずに聞きたいことを何でも聞けるので企業研究の一貫としては良かったと思います。
ただし、カジュアル面談を行ったからと言って、書類選考が通るとは限らないので、そこは注意が必要ですね。
④ スカウト、自分で検索した企業へ応募
スカウトを受けた企業は、書類選考が通りやすいため一社も漏らさずにチェックしました。
ただ、スカウトをもらった企業は8割方SIerまたはSESの企業でした・・・
後は、自社サービス、Web開発というワードで検索して自分で探していきました。
応募した企業の内訳は"スカウト"と"自分で検索"で半々といった感じです。10社程応募しました。
⑤ 書類選考
今回職務経歴書をだいぶ作り込んだおかげもあって、10社中8社書類選考が通りました。
⑥ コーディングテスト
半分以上の企業でコーディングテストがありました。
プログラミング言語は自由に選べて、内容としては競技プログラミングのような内容のものでした。
⑦ 複数回面接
今のご治世なので、リモート面接のところがほとんどでした。
面接のプラットフォームはZoomであったり、Google Meetであったり様々でした。
マイクやカメラの設定は事前にやっておくのがマナーなので、友達にカメラとマイクの調子は問題ないか見てもらいました。
⑧ 内定
3社内定を頂き、その中から総合的に判断して転職先を決めました。
どういう人が求められやすいか
面接を受けて聞かれた内容から以下のような人が求められやすい傾向にありました。
・受け身でない自発的な人
自ら行った業務改善のエピソードや困難をどう乗り越えたかなど、普段の業務でただ言われたことをするのではなく、自分で考えて行動できるかが見られます。
特にSESだと受け身体制で仕事ができてしまうため、自社開発の働き方ができるかが先方が一番気にされているところのようでした。
・自ら学ぼうという意思のある人
今勉強中の技術であったり、勉強会の話などを聞かれたたため、業務以外でも学習している人なのか見られます。
自社開発だと即戦力を求められるため、自分の知らない領域もちゃんと自分で身につけていける人なのかがポイントなのでしょうね。
・論理的に説明できる人
例えば、過去の経歴から自分をアピールする時、数字を交えて説明ができるか、聞かれた質問に対して感覚的な回答ではなく、客観的に正しいと言える論理的な回答になっているかがポイントでした。
開発現場では論理的な説明を求められる場面が多々ありますから、論理的な思考ができる人なのかが大事なのでしょうね。
ポイント
本題の今回の転職のポイントです。
内容としては、書類選考、試験対策、面接対策と、一般的な就活対策と変わらないのですが、それぞれ自社開発独自の特色があるのでご説明します。
職務経歴書を徹底して書き上げる
職務経歴書って今までの経歴を書くだけじゃないの?って思うかもしれませんが全然違います。
自分のアピール商材であり、自分を商品として捉えて相手が買いたくなるようにする言わば営業で自分を売り込むようなものです。
職務経歴書は履歴書と違ってフォーマットは決まってないので、職歴以外の内容も書いていいのです。
私の場合は、GitHubや過去参加または開催した勉強会の内容も載せました。
Webアプリ開発の経験は3年だけど、自分でもこれだけ勉強してるよ!っていうアピールに使っていましたね。
コーディングテスト対策
普段競プロをやっていない人だと、いざこういうコードを書いてって言われても何から書こうってなってしまうと思います。
実際、自分がそうでした。競プロは過去にやったことがあるけど、最近は全然やってなかったから、いざ書いて!となるとちゃんと書けるか不安だったため、予めAtCoderの問題を解いて、簡単な対策をしました。
※実はコーディングテストの他にSPIを受けさせる企業もあったのですが、SPIの対策もやるとなると面接対策が全然出来ないと思い、今回SPIの対策はしませんでした。
面接対策
リモート面接だからカンペで対策できるんじゃない?というと、そうでもないです。
リモートと言ってもカメラはつけますから、カンペを読んで回答すると、普通に面接官にバレます。
また、事前に回答を用意していない質問は絶対来るので、自分なりの軸を事前に持っておいたほうがいいです。
矛盾した回答をしてしまうと、この人本当のこと言ってないなとか、軸がぶれていて信用できないなと思われてしまいます。
これからの過ごし方
今回の転職で、自分の実力を示すようなものはエンジニアとして常に持っておいたほうがいいなとしみじみ思いました。
AtCoderをやっていて一定のランクを持っていたり、個人開発でWebサービスを作っていたら、それだけでアピールできることが増えますもんね。私はそういうものを残念ながら持っていなかったので、GitHubである程度のものは作っていることや勉強会に積極的に参加・開催していることでしか経歴以外でアピールできるものがありませんでした。
そのため、転職先が決まったからといって気を抜かずにプライベートでも今後次のような活動をしていこうと思いました。
- 競プロの参加
- テックブログまたはQiitaによる技術的アウトプット
- Webサービスの個人開発
さいごに
ここまでご清聴頂き、ありがとうございました。
需要があれば、職歴、テスト、面接対策についてもっと詳しく書いた記事を書こうと思います。
また上記技術的アウトプットの一貫として、今後技術的な記事もあげていきますので、よろしくお願いします。