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AWS API GatewayのHTTP APIとREAT APIの違い

Last updated at Posted at 2024-08-07

はじめに

AWS API Gatewayは、APIを作成、管理、保護するためのサービスです。

API Gatewayでは次の4つのタイプが提供されています。

  • HTTP API
  • REST API
  • WebSocket API
  • REST APIプライベート

今回はHTTP APIとREST APIを取り上げ、それぞれのAPIタイプの違いと選択基準について説明します。

1. HTTP API

1.1 概要

HTTP APIは、シンプルで低レイテンシなHTTPリクエストの処理に最適化されたAPIタイプです。
主に、迅速な開発と低コストを重視する場合に適しています。

1.2 特徴

  • 低コスト: HTTP APIは、従量課金制であり、REST APIよりも一般的にコストが低くなります。
  • 低レイテンシ: 高速なレスポンスが期待でき、サーバーレスアーキテクチャに最適です。
  • 簡素な設定: APIの作成と管理が簡単で、少ない設定項目で済みます。
  • Lambda統合: Lambda関数との統合が簡単に設定できる。
  • WebSocketサポート: HTTP APIではWebSocket APIがサポートされています。

1.3 適用例

  • シンプルなAPIエンドポイント
  • マイクロサービスのエンドポイント
  • リアルタイムアプリケーションのバックエンド

2. REST API

2.1 概要

REST APIは、より複雑なAPI管理と機能を提供するAPIタイプです。
詳細な設定オプションや、リソースベースのAPI設計を必要とする場合に最適です。

2.2 特徴

  • 高機能: 詳細なキャッシュ設定、バージョニング、リソースポリシーなどの高機能な設定が可能です。
  • 認証と承認: IAMポリシー、Cognitoユーザープール、カスタムオーソライザーなど、多様な認証オプションがあります。
  • リソースベースの設計: リソースごとのメソッド設定や、詳細なエラーハンドリングが可能です。
  • API Gatewayコンソール: 詳細なデバッグ情報やトラフィック分析機能が提供されます。

2.3 適用例

  • 複雑なAPIエンドポイント
  • 高度な認証や承認が必要なAPI
  • リソースやメソッドの詳細な制御が必要な場合

3. 比較まとめ

特徴 HTTP API REST API
コスト 低コスト 高コスト
レイテンシ 低レイテンシ 通常のレイテンシ
機能 基本的な機能 高度な機能(キャッシュ、バージョニング等)
設定の簡便さ 簡単 詳細な設定が必要
認証 Lambda、IAM Lambda、IAM、Cognito、カスタムオーソライザー

4. どちらを選ぶべきか?

  • シンプルなAPIエンドポイント低コストを重視する場合は、HTTP APIが適しています。
  • 複雑なAPI詳細な認証設定リソースごとの管理が必要な場合は、REST APIを選択するのが良いでしょう。

5. まとめ

AWS API Gatewayでは、HTTP APIとREST APIの2つのAPIタイプが提供されており、それぞれ異なる機能と特徴があります。

ニーズに応じて適切なAPIタイプを選ぶことになりますが、簡単に言うと要件が少なくシンプルなものでいいのであればHTTP API、複雑で高度な設定を要するものであればREST APIを選ぶことになると思います。

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