開発の段階
よく開発の現場で(特にゲーム)、α版、β版、GM とかそういう単語を聞いたことがあるのではないでしょうか?
α版からβ版になったときに、何となく機能が上がってるのかなあ?って思ったりすると思います。
この α版、β版、実は各ゲームメーカーで定義がきっちり決まっています。
ここでは、弊社のα, β, RC, GM をどのような定義にしているのか紹介したいと思います。
α版
α版の定義は下記の通りです。
ゲームループが完成している
ゲームループとは、ゲームを開始してゲームをして終了する、という一連の流れを指します。
つまり、「開始」「ゲーム本編」「終了」が実装されていることを指します。
流れが確認出来れば良いので、「開始」「ゲーム本編」「終了」のそれぞれの内容すべてが実装されている必要はありません。
例えば、ゲームの一部分しか実装されていなくてもゲームループが確認できるのであれば問題ありません。
ここで、ゲームの手触りを確認します。
根幹部の大幅な変更ができるのはα版までです。
β版
β版の定義は下記の通りです。
全ての機能が実装されている
全ての機能が実装されている状態ですが、バグがあっても構いません。
とりあえず全ての機能が実装されているかどうかが重要です。
これによって、今度は全ての流れを確認出来ます。
この段階では、ゲームの大幅な変更はできません。
細部の修正がメインとなります。
※また、通常このバージョンでデバッグ会社を入れてデバッグします。
オープンβ
β版で全ての機能が実装されているため、一応遊ぶことができるようになっています。
この段階で致命的なバグだったり、パフォーマンスをチェックするために「オープンβ」というバージョンを出す場合もあります。
オープンβは実際に一般のプレイヤーに遊んで貰ってフィードバックを得る機会です。
フィードバックで貰った意見をみて必要であれば修正したりパラメータを調整したりします。
RC
RC は Release Candidate のことで定義は下記の通りです。
βまでに見つかったバグが修正されている
RC 版はβ版までに発見したバグ修正や機能の調整が済んだバージョンです。
ここで、特に機能の調整を何度もしたりバグ修正がまだ合った場合は、RC1, RC2... RCn と RC の後ろにバージョン番号が振られます。
(なお、αやβでもバージョン番号が振られる場合もあります)
GM
GM は Golden Master の事で定義は下記の通りです。
リリース版
RC に問題がなければ、それがそのまま GM になります。
まとめ
まとめると下記の様になります。
版 | 定義 |
---|---|
α | ゲームループが完成している |
β | 全ての機能が実装されている |
RC | βまでに見つかったバグが修正されている |
GM | リリース版 |
何となくこうかな?と思っていた部分が明確になれば幸いです。