2022年、ぴえ含め多くのSalesforce管理者・開発者が直面している
ワークフロールール・プロセスビルダーの廃止とそれに伴うフロー移行に関する知見をまとめる記事です。
~~ほとぼり冷めるまでは随時更新します(^^)/~~
ワークフロールール・プロセスビルダーの廃止
2021年10月の公式発表
上記発表の概要
- Winter‘23からワークフロールールとプロセスビルダーの新規作成ができなくなる
- ワークフロールール→フローの移行機能がSpring‘22にリリースされる (次の章を参考)
- プロセスビルダー→フローの移行ツールがSumeer‘22にリリース予定 (ぴえは未確認)
リリースされた機能や現在の時点で分かっていること
ワークフロールール→フローの移行機能
Spring‘22にワークフロールールをフローに自動で変換してくれる機能がリリースされました。
こちらの記事でキャプチャ付きで手順を説明しています。
フローのテスト機能(ベータ版)
Summer’22にフローのテスト機能がリリースされました。詳細はリリースノートをご確認ください。
メタデータはFlowTestです。APIバージョン55.0~
ベータ版なので?まだまだ制限事項が多い印象です。
ぴえのDEもバージョンアップしたら使ってみた記事を書く予定です。
フローのエントリ条件に数式が利用可能になった
Summer’22でフローのエントリ条件で「数式の評価が True になる」が設定できるようになりました。
こちらも詳細はリリースノートをご確認ください。
このバージョンアップで多くのワークフロールールが移行機能で失敗しなくなりました。
その他の関連情報
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トリガと実行の順序
移行する前に一読するべしです。
まだ分かっていないこと
- 既存のワークフロールールとプロセスビルダーが更新できなくなるのはいつなのか
- 既存のワークフロールールとプロセスビルダーが使用できなくなるのはいつなのか
ぴえの考え
- 今後、標準機能で自動処理の実装がある場合はフローを検討する
- 既存のワークフロールールとプロセスビルダーをリストアップする
移行ツールやフローの機能拡張がこれからまだありそうなので、(2022年6月現在)今すぐ急いでフロー移行するのは得策ではないかなと考えています。すくなくともSummer’22のバージョンアップ後をおすすめします。
ただ、廃止自体は確定事項なので直前にバタバタしないように備えも必要です。既存の処理はリスト化して仕様をまとめておくといいと思います。
フロー移行する場合は単純に元と同じものを作るのではなく、実行順や条件を考慮してまとめられるものは一つのフローにまとめるべきだと思います。
また移行先をフローに限定するのではなく、Apexトリガを検討する、そもそも必要なロジックか再確認するなど柔軟に進めていきたいですね。
この記事は重要な更新のたびに通知するので良かったらストックしてください(^^)/
((これは余談ですが、
承認プロセスについては一言も出てきてないので今のところ廃止はないのではないかと考えています。そもそも移行先にできる機能がないし、、))