基本情報技術者試験の分野「クライアントサーバシステム」についてご紹介いたします。
クライアントサーバシステム
コンピュータをサーバとクライアントに分け役割分担をして分散してデータ処理をして運用する仕組みのことです。 サービスを要求するクライアントとサービスを提供するサーバで構成します。
・3層クライアントサーバシステム
3層クライアントサーバシステムとは、クライアントサーバシステムの機能をプレゼンテーション層、ファンクション層、データ層の3つに分けて構成されたシステムを指します。
・ストアドプロシージャ
クライアントサーバシステムにおいて、データベースにアクセスするときに、クライアントとサーバ間の通信負荷が問題になります。その解決策が、ストアドプロシージャで、利用頻度の高い命令群をあらかじめサーバ上に用意しておくことで、負荷の軽減ができる。
サーバの仮想化
サーバの仮想化は、1台の物理サーバ上で複数の仮想的なサーバを動作させたり、複数の物理的なマシンを一つのサーバとして扱ったりするための技術です。物理サーバの台数を減らして、設置スペースやハードウェアのコストを削減することができます。
・仮想化の形態
名前 | 説明 |
---|---|
ホスト型 | ホストOS上で仮想化ソフトウェアを動作させ、その上で別のゲストOSを動かす。 |
ハイパバイザ型 | ハードウェア上でハイパバイザという仮想ソフトウェアを動作させ、その上で複数のゲストOSを動かす。クラウドサービスで採用されており、自由度は高いが他のマシンに移行しにくい。 |
コンテナ型 | OS上にコンテナエンジンという管理ソフトウェアを動作させ、その上でコンテナと呼ばれる実行環境を動作させる。OSは共通のため自由度は高いが、移行性は高い。 |
シンクライアント
クライアントサーバシステムの一種で、サーバ上でアプリケーションやデータを集中管理することで、クライアント端末には必要最低限の機能しかもたせないシステムのこと。Thin(シン)には、「薄い」という意味があります。シンクライアントシステムを実装するための仕組みの一つに、VDIがあります。
・VDI(Virtual Desktop Infrastructure)
クライアント端末のデスクトップ環境を仮想化されたサーバ上に集約して、サーバ上で稼動させる仕組み。
通常クライアント側で行う処理をサーバ上で行い、利用者のクライアント端末には、サーバ上で実行されているデスクトップ環境の画面だけが転送されていく。