今年もAWS Summitが開催されました。ほとんどのコンテンツは6/30まで、オンデマンドで視聴できます。
近年はオンラインが主体になっています。
以前までの現地開催の場合、私自身は登壇やブース対応をお手伝いさせていただく機会も多かったため、スケジュールをがっつりと押さえていました。現地で空き時間に視聴することができました。
一方、オンラインではなかなか時間を確保することが難しく、予定していた視聴カレンダーが上書きされていくことも多いです。
さらに、150を超えるセッションの全てを閲覧することは非常に難しいです。
そこで、私自身がAWS Summit Onlineのような大規模なオンラインイベントを効率的に観るための自己流ノウハウと、個人的オススメのコンテンツを共有させていただきます。
自己流時短ウォッチ
時短視聴のTips
再生速度を変更する
多くの聴衆が聴きやすいように、少しゆっくり目に話されることが多いです。
ある程度理解していることを聴く場合は再生速度を上げても理解がついていくかどうかを試してみましょう。
自分自身は、基本2倍、内容によっては1.5倍で聴いています。
ラスト5分を先に観る
登壇者にとっては嬉しくない手法かも知れません。
ただ、限られた時間では非常に有効です。ラスト5分のまとめの中で、知りたかったことを知れることもあるし、自分が想像していたものと違っていたことに気づけるもあります。まとめを聞いて、フル視聴をしたくなる場合もあります。
アンチTips
自分に合わないだけかも知れません。ご参考までに。
ながら視聴
結局、あまり頭に入らず振り返り閲覧が必要になることが多いです。
また、本業への集中力も落ちてしまいます。
完全にラジオ代わりと割り切って流しておく分にはいいですが、学びたい時は静聴した方がいいです。
基調講演を見ない
基調講演は、すべての聴衆に向けているため、有識者からは目新しくない内容が含まれることも多いです。
自分自身も以前は、基調講演を飛ばすこともありました。
しかし、基調講演はお客様なども試聴されることが多く、話題に上がる可能性が高いです。
また、内容にイベント全体と今後への強いメッセージ性が含まれています。
おすすめセッション
いずれのセッションも有用です。個人のスキルセットやミッションによって、効果的なものはそれぞれ変わります。
あくまで私自身が視聴したものの中からの、自身のポジション(マネジメント、運用、セキュリティ)でのおすすめになります。
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価値を生む IT エンジニアであるために(SP-06)
メールサーバーからの学び、TRY(Time to Reinvent Yourself)のメッセージ、改めて大事なことを再認識できました。 -
AWS の Observability(可観測性)の全体像〜 Amazon CloudWatch とオープンソースの活用〜(AWS-21)
AWSにおけるO11yの進化が再確認できました。
数多ある選択肢からより最適なものを選ぶためにも、全体像を知ることは重要です。 -
セキュアでスケーラブルな AWS アカウント統制プラクティス最新動向(AWS-19)
ガードレール設計のポイントで仰られていた、発見的統制から予防的統制への落とし込みは大賛成!それを他人に説明するためにも有効なセッションでした。 -
アーキテクチャ道場!(AWS-51)
これは2倍速では追いつけなかったです。
先に自分で考えてみてから登壇者のアーキテクチャを聞いた方が面白いかなと思いました。
セルアーキテクチャ、それっぽいことはやったことありましたが、ワードは知らなかったです。 -
重要データを保護するためのアーキテクチャとアプローチ(AWS-25)
EC2からS3へのアクセスに対するセキュリティ、昔はIAM Role主体だったのが様々な制御が増えています。 -
イノベーションを加速するセキュリティ〜 AWS Identity Services でビジネスの成功の礎をつくる 〜(AWS-23)
Cognitoのトークンの流れについて、アニメーション的に紹介いただいているので、静止画ドキュメントだけでは理解しにくかった人には有用そうです。 -
クラウドネイティブなワークロードは最新のテクノロジーで防御せよ 最先端のクラウドセキュリティはこれだ(パートナーセッション)
AWS自体のサービスについてのものではないですが、CWPなどの説明の中にあった、ハッカーの具体的な攻撃に照らし合わせた防御手段の説明が非常にわかりやすかったです。 -
テンプレートによる AWS環境のガバナンス〜 Baseline Environment on AWS 徹底解説 〜(AWS-22)
BLEAは日本製ということに驚き。確かにCDKのトレーニングに有用そうだと思いました。 -
Are you Well-Architected?
英語が大の苦手な自分でも聞き取れるくらいにゆっくりと分かりやすい単語で話していただいています。
W-Aの復習がてら、英語のお勉強に!
Review Format Optionsのページで紹介いただいた、W-Aレビューの体制によっての使い分けが勉強になりました。 -
クラウドにリフトしたアプリケーションをコンテナ化するためのアプローチ(AWS-48)
「最初にコンテナ化の目的を整理する」これは大事! -
SaaS の認証認可について改めて考える〜 アーキテクチャーパターンと実装例 〜(AWS-33)
認証認可は個人的な感覚では難しいところですが、非常に重要なので開発系の方は押さえて置かれることをお勧めします。認証と認可は分けて理解しましょう。 -
日本で一番早い AWS Summit re:Cap(SP-CLOSING)
とくに序盤のコンテンツ紹介、非常に広くカバーいただいています。閲覧したコンテンツのおさらいと、これの中から改めて見たいコンテンツを探し出すのもいいかと。
まとめ
今回も学びが多かったです。
基調講演やセッションの内容から、今年は、機械学習の浸透、Working BackwardsやCTO Dojoのようなより適切にクラウドを活用するための人に対する取り組み、CO2排出削減への取り組みに対してのメッセージを感じました。
各個人によって興味あるセッションは異なると思うので、ご自身の興味やミッションによって選択ください!