はじめに
こんにちわ。IT業界15年、Web系10年のアラフォーです。
以前エンジニアの仕事を中心にやって来たが、現在スペシャリストとチーム長として働いてます。
スペシャリストなので、多分、技術的な記事になると思われると思いますが、そう期待している方を裏切ったかもしれないが、今回は我々アジャイル開発で使ってみた振り返りの手法について、いくつかをピックアップして話したいと思います。
振り返り手法の進め方など、たくさん記事が書かれているため、割愛させていただきます。
前提
我々のチームはアジャイル開発を採用しています。そのアジャイル開発の概念に対し、スクラムという手法を使っています。スプリント単位は一週間。時間が許す限り、毎週振り返りを行います。
チームの状況、プロジェクトの進捗などを把握するため、スクラムマスター資格を持っていない私がスクラムイベントと振り返りをファシリます。(草)
毎週同じ振り返りの手法を使うのは当然問題ないんですが、プロジェクトのフェーズ、進捗、チームの状況など、狙いによって、振り返りの手法を変えて、自分の狙いを達成しながら、仲間たちも振り返りの時間を楽しめたらめっちゃいいなぁーと思っています。
ただ、たまにネタ無くなって困っています。(笑)
使ってみた振り返り手法
帆船
使うタイミング
プロジェクトの始まり
プロジェクト始まるタイミングで、ゴールは明確的に決まっている。
ゴールに到達するため、チームを加速させるもの、仲間たちにとっての阻害要因、気にしないといけないリスクをこの帆船という手法を使って得られる。
特に阻害要因とリスクを事前に仲間たちが話し合って、プロジェクトの序盤のタイミングで既に検知が出来て、防ぐ事が出来ます。
やってみた感想
チーム長として、プロジェクトをどう成功させるのかが重要なミッション。プロジェクトの序盤、この手法を使えば、不安要素やリスクを事前に検知が出来ますし、ゴールまでどのフェーズで何を取り組むかのを事前に整理することが出来ます。序盤はこの手法を薦めます。
質問の輪
使うタイミング
関係の質を高めたい時
新た仲間がジョインする際に、チームの関係の質を高めたい時に、良い手法だと思っています。特に新たメンバーがジョインする際に、チームのことをあまり知らず、あまり喋らない時に特に有効だと考えています。
テーマを絞らず、心理的安全性を担保した上で、プロジェクトの事とか、チームの事とか、仲間の事とか、質問者が回答者に対し、知りたい事を質問の機会が作れるので、コミュニケーションも取れるし、仲間の事も知る事が出来て、一石二鳥です。
やってみた感想
プロジェクトの事だけではなく、質問者が回答者に対して、仕事のコツとか、意識していることとか、仕事面で面白いと感じる瞬間などなど、仲間に対して、知りたい事をこの振り返りの手法を使って色々聞けて良かったし、わいわいしながら、コミュニケーションが取れるので、チームの関係の質を高めたい時にぜひ使ってみてください。
Fun/Done/Learn
使うタイミング
とにかく楽しく、ポジティブ振り返りたい時
普段、よく使われている振り返り手法はKPTだと思いますが、P(Problem)やT(Try)はやっぱり問題に対する議論がフォーカスされがちですよね。コントロールが上手く出来なかったら、ネガティブな雰囲気になり、ネクストアクションもストレスになる可能性があります。
Fun/Done/Learnという手法に関して、楽しかった事、完成した事、学んだ事にフォーカスし、自然に仲間たちの議論もポジティブな雰囲気で行う事が出来ますし、今チーム全体の傾向や今後狙うべき方向にも見えます。
また、Done要素しか当てはまらないファクトに対して、どうすればFun要素やLearn要素を増やせるのを議論が出来るので、チームの「楽しさ」と「学び」を最大化する事が出来ると思います。
やってみた感想
仲間たちの議論を聞いて、「これはAさんにとって、Learn要素がないんだ?次回は他の仲間にお願いした方が良いですね。学びにもなるし」、「Fun要素があまりないので、なんかもっと楽しさを仕事中に取り組みたいですね」などなど、ポジティブな会話がたくさんあって、議論の雰囲気もすごく楽しそうな感じです。チームの雰囲気があまり良くない時に使ってみると良くなるかもしれない。
喜怒哀楽
使うタイミング
思考を変えたい時、感情にフォーカスしたい時
起きた「事実」にフォーカスするという振り返りは一般的ですが、喜怒哀楽という振り返り手法は「感情」にフォーカスするという手法になります。自分の心に向き合って、なぜこの事実に対して、この気持ちがあるかという内省にもなります。
また、個人の振り返りにもなりますし、振り返った内容を仲間に共有すれば、もっと仲間の事を知る事も出来、関係の質にも高めます。
やってみた感想
エンジニアは論理的思考が重要ですが、ただエンジニアは機器ではない。普段の考え方は論理的思考がほとんどですが、感情的思考にも必要だと思います。振り返りを通して、自分の感情面の所にも内省出来ますし、普段あまり気付かない部分にも気付く可能性があります。やってみると意外な発見があるかもしれないです。
ただ、感情を表すのが苦手な仲間がいるかもしれないので、その辺要注意ですね。
最後
振り返りの手法は様々ですが、振り返りの目的は、次の成果に繋げることです。
もちろん毎回同じ手法で振り返りを行うのは問題ないですが、
状況に応じて、改善したい事によって、相応しい手法を選べば、より良い効果が期待できます。
簡単になりますが、本日の記事は以上で!
ご参考になれば幸いです!
明日は KawamotoShuji さんによる2度目の記事です!
ご期待ください!