オブジェクトとは
例えば、オブジェクトは人にたとえるとわかりやすい。また、個々のオブジェクトは責務-responsibilityを持ち、それはresponse + abilityすなわち仕事の依頼(メッセージ)に応答する能力。
オブジェクトは固有の属性値(情報、データ)と責務を保有する。属性と責務(振る舞い)がセットになってオブジェクトにカプセル化されており、メッセージとはこの責務を呼び出すこと。
例えば「デスクトップPC」は本体、ディスプレイ、キーボードなどの部品オブジェクトから構成されている。さらに「本体」はマザーボード、メディア、電源などの部品オブジェクトから構成されている。これはオブジェクトを本体と部分としてとらえる方法です。本体の側を複合オブジェクトと呼ぶ。
クラスとは
同じ種類のオブジェクトをまとめて考えること。これをクラス――classという。例えば、人間オブジェクトの抽象概念を「人」というクラスにし、自分の勤務先や妹の勤務先など個々の会社の抽象概念を「会社」というクラスにします。
例えば、PCをデスクトップ型、ノート型に、あるいはメーカー別に分類することも可能。元のクラス(PC)をスーパークラス、分類したクラス(デスクトップ型、ノート型など)をサブクラスと呼びます。逆にPCはそれぞれのクラスのスーパークラスという。
インスタンスとは
インスタンス――instanceの言葉の意味は実例、実体。クラスに属するオブジェクトをインスタンスと呼ぶ。例えばクラス「人」のインスタンスは自分や家族のPさん、Qさん、Aさんや同僚のBさんです。クラス「会社」のインスタンスはP社やU社。
インスタンスはあるクラスに属するオブジェクトの具体例。