ローカル環境からFireStoreにデータを格納する方法

導入

今回はFirebaseのNoSQLのデータストアであるFireStoreに直接データを挿入していきます。
JSONファイルを用意し、今回のソースを実行するだけでFireStoreにデータが挿入できます。
コンソールからデータを1つ1つ作成するよりも、早くて便利です。

手順

秘密鍵の取得

Firebaseの操作をPC上で実施するため、秘密鍵を取得する必要があります。
まず、Firebaseのコンソールを開き、FireStoreにデータを挿入したいプロジェクトを開きます。

その画面から、以下の画面のように「1.プロジェクトの設定」 → 「サービスアカウント」 → 「秘密鍵を生成」をクリックしていき、ポップアップ内で「キーを生成」をクリックすると、秘密鍵がJSON形式でDLされます。

以下、この秘密鍵はsecret.jsonとします。

アップロードデータの作成

以下のようにJSONファイルでデータを作成しておきます。
今回は例として動物の情報を挿入したいと思います。

upload_data.json

[
    {
        "species": "Lion",
        "habitat": "Savanna",
        "size": 250
    },
    {
        "species": "Penguin",
        "habitat": "Antarctica",
        "size": 50
    },
    {
        "species": "Sheep",
        "habitat": "Grassland",
        "size": 120
    }
]

今回は「animal」コレクションに対して、idがspeciesであり、habitatとsizeの情報を持つデータをFireStoreに格納するものとします。

Pythonコード(データアップロード処理)

data_uploader.py

import firebase_admin
import json
from firebase_admin import credentials, firestore

SECRET_KEY_PATH = '/path/to/secret.json'
DATA_FILE_PATH = '/path/to/upload_data.json'

COLLECTION_NAME='animal'

cred = credentials.Certificate(SECRET_KEY_PATH)
firebase_admin.initialize_app(cred)

db = firestore.client()

# Data
animal_data = open(DATA_FILE_PATH, 'r')
animal_data_load = json.load(animal_data)
for d in animal_data_load:
    # IDとするためspeciesを取得
    species = d["species"]
    # それ以外はJSON形式でdataとして保持
    data = {
        "habitat": d["habitat"],
        "size": d["size"]
    }
    # documentの引数にIDとなるspeciesを、setにdataを設定している
    db.collection(COLLECTION_NAME).document(species).set(data)

実行結果

上記ソースを実行すると、FireStoreにデータが格納されます。

終わりに

今回はFirebaseのNoSQLデータベースであるFirestoreにJSONファイルのデータをコンソールを介さず、直接挿入する方法について紹介しました。
ご参考にしてもらえたら幸いです。