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[Flutter] 統一感のある色使いを実現しよう!

Last updated at Posted at 2024-10-14

導入

こんにちは、もんすんです。
Flutterで個人開発していると、諸々Widgetに色をつける際、ついつい、一つ一つのWidgetにcolorをしてしまいがちですよね。

それでは、統一感のある色が実現できず、配色もまだらなアプリが出来上がってしまいます。

そこで、今回は、ColorSchemeを利用してアプリの配色に統一感を持たせました!

ColorSchemeとは

FlutterのColorSchemeは、アプリ全体のカラーパレットを一元管理するための仕組みです。Material Designのガイドラインに沿った色を提供し、テーマ全体の一貫性を保ちやすくします。

ColorSchemeの基本的な構造

ColorSchemeには、以下のような設定項目があり、それぞれに色を設定することができます。

Primary Colors(主要カラー)

  • primary: アプリやブランドのメインカラーとして利用する
  • onPrimary: primary上に表示されるテキストやアイコンの色
  • primaryContainer: primaryの変化版、コンテナや背景に使用
  • onPrimaryContainer: primaryContainer上のテキスト・アイコンの色

Secondary Colors(補助カラー)

  • secondary: 補助的に使われる色
  • onSecondary: secondary上のテキスト・アイコンの色

Error Colors(エラーカラー)

  • error: エラー表示に使われる色
  • onError: エラー背景上のテキスト・アイコンの色

Surface(サーフェス)

  • surface: カードやシートのようなサーフェス用
  • onSurface: サーフェス上のテキスト・アイコンの色

ColorSchemeの実装

fromSeedを用いた例

import 'package:flutter/material.dart';

ColorScheme defaultLightColorScheme = ColorScheme.fromSeed(
    seedColor: Colors.blue, // ベースとなる色
    brightness: Brightness.light, // ライトテーマ
);

ColorScheme.fromSeedを利用すると、seedColorで指定した色から自動で色の組み合わせを生成してくれます。この際に生成される色の組み合わせは、Material 3というものに準拠したものになっており、アクセシビリティを考慮したカレーパレットが適用されます。

また、brightnessで、ダークテーマかライトテーマかを設定することができます。
これを設定することで、端末の明るさ設定がライトからダークに切り替わったりした際に適用する

ColorSchemeを一から作成する例

import 'package:flutter/material.dart';

ColorScheme defaultColors = ColorScheme.light(
    primary: Colors.blue,
    onPrimary: Colors.green,
    primaryContainer: Colors.blueAccent,
    onPrimaryContainer: Colors.greenAccent,
    secondary: Colors.yellow,
    onSecondary: Colors.black38,
    surface: Colors.white12,
    onSurface: Colors.pink,
    error: Colors.redAccent,
);

こちらは、ColorSchemelightメソッド、もしくはdarkメソッド内で、使用する色を設定していくものになります。
fromSeedと異なり、自分でそれぞれの色を設定することが可能です。
fromSeedの欠点としては、自動的にからパレットが決まってしまうことが挙げられますが、こちらでは自分で自由に設定できるというメリットがあります。
一方で、適当に設定してしまうと、アクセシビリティが損なわれます。この上記に示したColorSchemeは適当に作成したので、下の方で、如何に酷いかを示します。

ColorSchemeの呼び出し

@override
Widget build(BuildContext context) {
    return MaterialApp(
        title: 'Flutter Demo',
        theme: ThemeData(
            // ここに設定します。
            colorScheme: ColorScheme.fromSeed(seedColor: Colors.deepPurple),
            useMaterial3: true,
        ),
        home: const MyHomePage(title: 'Flutter Demo Home Page'),
    );
}

上記の場合、seedColordeepPurpleにしたアプリケーションとなります。

seedColorblueに変更すると以下のような色合いになります。

いい感じの配色に簡単に変更できます。
これならデザイン素人のエンジニアでも配色を気にせず、実装できますね。

また、ダークカラー設定や前述したような別ファイルで定義したColorSchemeを利用する場合は、以下のようにMaterialApp内の実装を変更します。

return MaterialApp(
    title: 'Flutter Demo',
    theme: ThemeData(
        colorScheme: defaultColors,
        useMaterial3: true,
    ),
    // darkThemeを追加します。
    darkTheme: ThemeData(
        // ここにダークテーマを設定します。
        colorScheme: ColorScheme.dark(
            primary: Colors.blue,
            ... ,
        ),
        useMaterial3: true,
    ),
    home: const MyHomePage(title: 'Flutter Demo Home Page'),
);

以下では、ColorSchemeに上記で実装した[defaultColors]を適用させたものを示します。

正しく適用されました。
しかし、適当ではやはり色合いは良くなさそうですね。
fromSeedを利用しない場合は、デザイナーのアドバイスがあったほうが良さそうです。

ColorSchemeで指定した色の利用

基本的にTheme.of(context).colorSchemeを指定し、さらにそこから利用するカラーにあたる設定項目を指定します。

Text(
    '表示テキスト',
    style: TextStyle(
    color: Theme.of(context).colorScheme.onPrimary,
    ),
),

これで、このTextの文字色はColorSchemeで設定したonPrimaryの色が適用されます。

終わりに

ColorSchemeを使うことで、Flutterアプリの配色に統一感を持たせることができました。fromSeedで簡単に色を生成する方法と、手動で色を設定する方法の両方を紹介しましたが、目的に応じて使い分けるのがポイントです。デザインの知識がなくてもColorSchemeを活用すれば、見た目の良いアプリを作ることができるので、ぜひ活用してみてください!

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