1. リスク軽減
テストを全くしないでソフトウェアをリリースすると、ソフトウェア稼働時に以下のようなリスクがあります
- ユーザーの業務が止まることによる経済的な損失
- 信用を失う
- 障害や事故が起こる
ソフトウェアの複雑性は人間の能力以上に上がっており、完璧なソフトウェアは存在しないと言われています
テストはプログラムの欠陥を発見し、上記のリスクを低減させることができます
2. コスト削減
ソフトウェアは成長するものであり、後になればなるほど修正の影響範囲、コストが増大します
ソフトウェア開発の各フェーズでテストを行うことで、早期に不具合を発見し、低いコストで不具合を修正することができます
3. 品質証明
テストレポートは第三者へのソフトウェア品質証明の手段となります
テストレポートでは何がテストされたか、どのようにテストされたか、テストの制約について記載することができます
以下のようなテストレポートの内容が例として挙げられます
- 実行したテストの概要
- テスト計画からの逸脱
- テスト完了評価
- 進捗を妨げた要因
- テスト方法
- 残存リスク
- テスト成果物
- 再利用可能なテスト資産
以上のような情報をまとめてレポートにすることで、ソフトウェアの品質が一定の水準にあることを証明でき、第三者視点でも把握することができます
以上、ソフトウェアテストの必要性について自分なりにまとめてみました
参考文献
- 大西 建児(他). JSTQB シラバス 2018対応. 2019. 株式会社翔泳社.
- 小川 秀人(他). 土台からしっかり学ぶーーソフトウェアテストのセオリー. 2023. リックテレコム.