こんにちは、堀井です。
今回は、タイトルの通り「緯度経度を日本測地系から世界測地系へまとめて変換する方法」を紹介しようと思います。
例えば、データベースに登録されている日本測地系の緯度経度をまとめて世界測地系に変換して更新したいといった場合に活用できると思いますので、ぜひ参考にしてください。
国土地理院を使う
まとめて変換するには国土地理院が提供している変換用のWEBサービスを利用します。
国土地理院は、我が国唯一の国家地図作成機関であり、国土交通省の特別の機関です。
とのことです。
国が関連しているサービスなのであれば 安心して使用できますね。
変換に必要なファイルを作成
変換したい緯度経度をファイルにまとめて記述します。
適当な場所に「latlon.in」というファイルを作成し、以下のように記述します。
※1行目は「#」から始まり、2行目以降の緯度経度の間は半角スペースにする必要があります。
変換する
それでは実際に変換してみようと思います。
まずはこちらのWEBサービスを開きます。
開くとこのような画面が表示されます。
左側の「入力値」の「一括計算」タブを開きます。
「ファイルを選択」から先ほど作成した「lonlat.in」を選択します。
「計算実行」を押すと計算結果が右側に表示され、変換結果がダウンロードされます。
出力された「latlon.out」を見てみると変換前と変換後の緯度経度が記述されていることがわかります。
これで変換ができましたが、これをデータベースに更新しようとしても、更新する際のキーがないので更新ができません。
そんな時に使える裏技があります。
緯度経度と顧客コードを紐付ける
これを行うためには、変換に必要なファイルを修正します。
修正したファイルがこのような感じになります。
各緯度経度の右側に半角スペースを開けて顧客コードを記述しておきます。
これを同じように変換すると
このように変換後の緯度経度の後ろに顧客コードがそのまま記述された状態で出力されてくれます。
この結果を利用すれば顧客コードをキーとしてデータベースの値を更新できそうです。
主な注意事項
- 1回につき最大3万件の変換が可能
- 緯度経度は60進法で記述
- 秒の有効桁は小数点以下5桁
おわりに
今回は緯度経度を日本測地系から世界測地系へまとめて変換する方法を紹介しました。
普段の仕事で使うことはそうないと思いますが、誰かの役に立てば幸いです。
以上、堀井でした。