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WSLのUbuntuにプログラミング言語の管理ツールasdfを導入する

Last updated at Posted at 2024-02-24

はじめに

WSLのUbuntuにプログラミング言語をインストールする際、通常はaptなどの標準パッケージ管理ツールを利用すると思います。aptでインストールする場合、例えばプログラミング言語ごとにバージョンを切り替える手順が違ったりと面倒なのですが、asdfを使用すると、asdfが提供する統一されたコマンドインターフェースで言語のバージョンの切り替えが行えたりします。

本記事では、asdfのインストール手順、asdfによる言語のインストール手順、言語バージョンの切り替え方法をご紹介します。

asdfについては、以下のページをご参照ください。

本記事の前提環境としては、以下の記事をご参照ください。
「WSL+Ubuntu+Docker+VSCode+Githubの構築手順」
https://qiita.com/perilla/items/ef73cf57ade24bc94f19

asdfインストール

asdfの導入手順につきましては、以下のページを参照ください。

Githubリポジトリからasdfをクローン

# バージョンが頻繁に更新されるため、Getting StartedページのOfficial Download欄のコマンドをご確認ください
git clone https://github.com/asdf-vm/asdf.git ~/.asdf --branch v0.13.1

PATHを通す

Ubuntuの~/.bashrcに以下の記述を追加してPATHを通してコマンドとして使用できるようにします。

[Ubuntu] ~/.bashrc
. "$HOME/.asdf/asdf.sh"
. "$HOME/.asdf/completions/asdf.bash"

source ~/.bashrcを実行するか、WindowsターミナルでUbuntuの新しいタブを開いて反映します。
which asdfを実行して、asdf実行ファイルのパスが表示されればOKです。

asdfが対応している言語一覧

Ubuntu
asdf plugin list all

言語の一覧とリポジトリが多数表示される。

phpとnodejsに絞って表示してみる。

Ubuntu
asdf plugin list all | grep -e php -e nodejs
# nodejs                       *https://github.com/asdf-vm/asdf-nodejs.git
# php                          *https://github.com/asdf-community/asdf-php.git

インストールしたい言語の右側に表示されるgitリポジトリのURLを開いて、READMEを参照して、言語をインストールしていきます。

言語のインストール

nodejsの言語ごとにGithubリポジトリがありますので、READMEを参照しながらインストールします。

node.jsインストール

リポジトリのREADMEを参照します。
https://github.com/asdf-vm/asdf-nodejs.git

言語をasdfに追加します

Ubuntu
asdf plugin add nodejs

利用可能なバージョン一覧

Ubuntu
asdf list all nodejs

最新バージョンのnodejsをインストール

Ubuntu
asdf install nodejs latest

グローバルのバージョンを指定します。
(~/.tool-versionにグローバルで選択されるバージョン番号が書き込まれます)

Ubuntu
asdf global nodejs latest

phpインストール

リポジトリのREADMEを参照します。
https://github.com/asdf-community/asdf-php.git

言語をasdfに追加します

Ubuntu
asdf plugin add php https://github.com/asdf-community/asdf-php.git

利用可能なバージョン一覧

Ubuntu
asdf list all php

READMEを参照すると、workflow.ymlに記述されているapt-getを参考に依存パッケージをインストールするよう記述がありますので、依存パッケージをインストールします。(※ runs-on: ubuntu-latestの箇所です)

Ubuntu
sudo apt install -y autoconf bison build-essential curl gettext git libgd-dev libcurl4-openssl-dev libedit-dev libicu-dev libjpeg-dev libmysqlclient-dev libonig-dev libpng-dev libpq-dev libreadline-dev libsqlite3-dev libssl-dev libxml2-dev libzip-dev openssl pkg-config re2c zlib1g-dev

最新バージョンのphpをインストール

Ubuntu
asdf install php latest

8.2.14バージョンのphpをインストール

Ubuntu
asdf install php 8.2.14

asdfにインストールされているphpバージョン一覧

Ubuntu
asdf list php

グローバルのバージョンを指定します。
(~/.tool-versionにグローバルで選択されるバージョン番号が書き込まれます)

Ubuntu
asdf global php latest

現在の言語バージョン一覧を表示

言語バージョンの変更方法は、以下のページを参照します。
https://asdf-vm.com/manage/versions.html

Ubuntu
asdf current
# nodejs          21.5.0          /home/[user]/.tool-versions
# php             8.3.1           /home/[user]/.tool-versions

phpでバージョン確認

Ubuntu
php -v
# PHP 8.3.1 (cli) (built: Jan 13 2024 21:54:08) (NTS)
# Copyright (c) The PHP Group
# Zend Engine v4.3.1, Copyright (c) Zend Technologies

phpのバージョンを8.2.14に変更

Ubuntu
asdf global php 8.2.14

asdf current php
# php             8.2.14          /home/[user]/.tool-versions

php -v
# PHP 8.2.14 (cli) (built: Jan 13 2024 21:59:21) (NTS)
# Copyright (c) The PHP Group
# Zend Engine v4.2.14, Copyright (c) Zend Technologies

さいごに

以上で、asdfのインストール方法から言語バージョンの変更方法までの手順をご紹介しました。

asdfでは多くの言語がサポートされている中で、今回の例ではnodejsとphpのインストールを例とさせて頂きましたが、要領は掴んでいただけたのではないでしょうか。

asdfに関する詳細は、冒頭でも掲載させて頂きました公式ページを参照して頂いて、ぜひ試して頂けたら幸いです。

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