はじめに
年末セールでRaspberry pi 4(2GB)が少し安く購入できた。
すぐに使う予定はなかったが初期不良確認がてらRaspberry pi上でRosetta@home(新型コロナ(COVID-19)の解析をサポートするプロジェクト用ソフトウェア)を動かしてみた。
Rosetta@homeを動かすには64ビット環境が必要でRaspberry pi 4の標準OS(Raspberry pi OS、正式版は32ビットのみ、64ビットはまだβ版)ではなく、Ubuntu Server 20.04 LTS(64ビット)をインストールした。しかし、raspi-configが含まれておらず、別途インストールが必要だったのでまとめておく。
環境
主に初期不良確認のためなので環境はかなり適当。
Raspberry pi 4 (2GB)
Ubuntu Server 20.04 LTS (64ビット)
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執筆時点(2020/12/20現在)で国内で入手できるRapberry pi 4は搭載メモリが2GB/4GB/8GBのモデルがある。2GBモデルを選択したのは単純に安価だったため
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Ubuntu Server版を選択したのは、購入したRaspberry pi 4のメモリが2GBしかなくDesktop版がインストールできなかったのと、そもそもGUIが不要だったため
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Ubuntu 20.04 LTSを選択したのは、執筆時点(2020/12/20現在)でRasberry Pi Imager V1.5 (Windows版)でインストールできるUbuntuの唯一のLTSバージョンだったため(なお、18.04 LTSも2023年4月までサポート対象)。LTSバージョンを選択したのは、しばらく触る予定がなかったのでサポート期限が長い方が良いだろう、という程度の理由。
raspi-configインストール手順
@ivvakanniさんの投稿「ubuntu 18.04 にraspi-configをインストールしてGPIOの初期設定を変更した話」を参考にした
sudo echo "deb http://archive.raspberrypi.org/debian/ buster main" >> /etc/apt/sources.list
sudo apt-key adv --keyserver hkp://keyserver.ubuntu.com:80 --recv-keys 7FA3303E
sudo apt-get update
sudo apt-get install raspi-config
sudo mount /dev/mmcblk0p1 /boot
ポイントはjessie
(debian 8.0)をbuster
(debian 10.0)にすること。jessie
のままではエラーになってしまう。
Ubuntu 20.04 LTSでは/etc/debian_version
がbullseye/sid
なのでbullseye
(debian 11.0)ベースのようだ。http://archive.raspberrypi.org/
にはbullseye
がないのでbuster
にした。今のところ問題はなさそう。
最後に
そもそもraspi-configは各種設定ファイルを変更すれば必須ではないらしいが、将来的に純正のGPIOファン(raspi-configで設定可能)を取り付ける予定なのでインストールしてみた。
デスクトップ環境でGUIを使用すると動かない場合は、CUI(コンソール)で試して欲しい。