1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Vuforia EngineとUnityで楽々AR体験(前編)

Last updated at Posted at 2024-10-28

この記事は2021年1月21日に弊社ブログにて公開された記事の移植記事となります。

始めまして、もしくはお久しぶりです!@penguin3-dev(証拠)と申します。
株式会社エクス技術ブログ「エクスてくいの!情報」からQiitaにお引越しして私の最初の(移行)記事となります。上記に注意書きした通り、2021年産のブログとなりますので、現行の仕様と違った情報を含む恐れがあります。ご容赦ください。<(_ _)>

はじめに

本記事では、拡張現実(AR)ソフトウェアであるVuforia EngineとゲームエンジンのUnityを使った簡単なARアプリケーションの開発手順とその他豆知識などをゆるく解説していきます。

ARの開発って結局何から手を付けたらいいの?という方やVuforia Engineで開発してみたいけど、何を参考にすれば…という方は是非ご一読ください。

完成目標

image.png
ARマーカーの上に、何かキャラクターがポンっと出てくるようなモバイルアプリを作成してみたい!

Vuforia EngineとUnityって?

詳しい方も大勢いらっしゃるかと思いますが、しっかり解説していきます!

Unityとは?

image.png

 Unityとは、C#を用いたプログラミングが可能なゲームエンジンです。また、誰でも無料で使用可能で、ノンコーディングでのアプリ作りも可能です。ご存じのゲームアプリやゲームソフトの多数はUnityによって開発されたものだったりします。有名どころでは、「Pokemon GO」や、「どうぶつの森ポケットキャンプ」、「原神」、「FALL GUYS」などもUnityで作成されたゲームです。

「ゲームエンジン」として名高いUnityですが、”ゲームしか作れないソフト”ではありません!

Unityは「映像制作・アニメーション」、「車や建築物の3DCAD(コンピュータによる設計支援)」、「VR空間の設計」など、”モノ”を使う、作る職業の方も使われるソフトウェアです。製造業や建築業から、我々のようなIT屋さん、さらには医療関係者などにも関係のあるソフトなのです!

Vuforia Engineとは

Vuforia Engine is the most widely used platform for AR development, with support for leading phones, tablets, and eyewear. Developers can easily add advanced computer vision functionality to Android, iOS, and UWP apps, to create AR experiences that realistically interact with objects and the environment.

Unity document (Vuforia Engine AR)

(直訳)Vuforia Engineは、主要な携帯端末、タブレット、アイウェア(ヘッドマウントディスプレイ)をサポートし、AR開発のための最も広く使用されているプラットフォームです。開発者は、Android、iOS、およびUWPアプリに高度なコンピュータビジョン機能を簡単に追加して、オブジェクトや環境とリアルに対話するAR体験を作成することができます。

※UWPアプリ:ユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)で動くアプリ

 少しだけ追記しますと、マーカーとなる画像をVuforia Engineに登録してそのマーカーを基準にしたARを簡単に作れる、というプラットフォームです。さらに、Vuforia Engineの開発及びアプリケーションの開発検証に利用する場合は無料で利用する事ができます。商用リリース時には、有償ライセンスが必要なので、ライセンスプランに従ってくださいね。

AR開発手順

本題はここから!

Vuforia Engine側の作業

Vuforia Engine developer portalにログイン

image.png

 Vuforia Engine developer portalにログインしましょう。右上の「Log In」リンクからログインフォームに遷移します。


image.png

アカウントがない!という方は「Email Address」枠の下の「Create account now」か右上の「Register」から、自分だけの開発者アカウントを作成しましょう。

 アカウントがあり、もうログインできるよ~という方は、以下のDeveloper Keyを取得までスキップお願いします。

Vuforiaアカウント作成

赤枠で囲われているところは入力必須です。「名前」、「苗字」、「会社名」、「居住国」、「メールアドレス」、「ユーザーネーム(表示名)」、「パスワード」、「パスワード(確認用)」を入力します。

 ロボットでないという方は、「私はロボットではありません」にチェックを入れましょう。また、Vuforia Developer Agreement、PTC privacy policyを確認してチェックを入れましょう。エラーや不備がないのを確認して「Create account」を押下しましょう。


 登録したメールアドレスに下画像のようなメールが送信されます。届かない!?と慌てる前に、登録したメールアドレスの確認や、迷惑メールフォルダもチェックしてみましょう。


メールの「Click on the following link to complete your registration: 」以下のリンクにアクセスしてアカウントの確認を行いましょう。


アカウントが確認されました。先程のログイン画面から「メールアドレス」、「パスワード」を入力しログインします。

Developer Keyを取得

image.png

Vuforia Engine developer portalのLicense Manager画面(ログインした後すぐの画面)から、「Get Developer Key」を押下します。


image.png

License Nameに任意の名前を登録します。(先程見たものと同じ)同意書を確認し、Confirmを押下します。


License Manager画面に今追加したDeveloper Keyの「sample」が追加されていることが確認できます。


追加したDeveloper Keyである「sample」をクリックすると、License Keyが表示されます。後ほどアプリ作成時に使用するので、メモ帳などにコピーしておきましょう。

Databaseを追加

image.png

Target Managerをクリックします。画面が遷移して…データベースに何も登録されていませんね。それでは、Add Databaseをクリックします。


Databaseに名前を付けましょう。任意の名前で問題ありませんが、本記事では「sample_database」と名付けました。TypeはDeviceを選択し、Createを押下します。


Target Managerに「sample_database」が追加されているのが確認出来ます。その追加されたDatabaseをクリックします。

Targetを追加

追加したデータベース(sample_database)画面に遷移しますので、Target(ARマーカー)をデータベースに追加しましょう。ARマーカーのサンプルを以下に置いておきますので、良ければダウンロードしてお使いください!センスには目を瞑ってくださいね

↓ハイセンスARマーカー
image.png


image.png

今回作成するアプリは、一番最初に提示した完成目標では、マーカー画像の上にオブジェクトを浮かせようとしていました。なので、マーカーのTypeはSingle Imageに設定しましょう。

 次は、マーカーファイルを設定しましょう。「Browse…」から先程ダウンロードした「AR_sample_marker.png」を選択します。Widthは今回のアプリでは100に設定します。名前を適当に決めて、「Add」でデータベースに追加してみましょう!

Unity Projectを出力

マーカーの設定も一段落したので、「Download Database」から、マーカーの情報をダウンロードしましょう。


ダウンロード方法を選択します。本記事では【Vuforia EngineとUnityで楽々AR体験】というテーマを設定しているので、Unity Editorを選択して、「Download」を押下しましょう。


image.png

Unityのプロジェクトファイルが無事ダウンロードできました!このプロジェクトファイルを使ってUnityで開発に取り掛かりましょう!

次回予告

UnityのインストールからUnityのプロジェクト作成、実行した結果も絡めて報告します!
後編はこちら

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?