この記事は2020年8月18日に弊社ブログにて公開された記事の移植記事となります。
はじめに
HoloLens2 生産終了が2024年10月に報じられ、HoloLens2のソフトウェアサポートは2027年12月31日まで継続されると公式に声明が出たものの、HoloLens3の情報は出なさそうです。在庫があるまではHoloLens2の販売は継続するようなので、興味がある方は是非体験してみましょう!
HoloLens2の操作に慣れた私は寂しい思いをしています。これからは、Meta社×Microsoft社が作っていくoculusの進化にも期待しつつ…。
以下は、2020年当時のブログを移植したものになります。HoloLens2のハードウェアの話+αにご興味のある方は是非ご一読いただければと思います。
HoloLens2届いてた!
緊急事態宣言中に届いてた!出社制限につき、HoloLens 2を開封しに行けない日々が長く続き…6月1日、てくいの皆マスク姿の完全防備の中、会議室にてHoloLens 2の開封を行いました。かなり雑にフィルムを破り去り、開封!
箱の中に箱が入ってる。この楕円型のケースはHoloLens 2を持ち運び、保管するためのキャリーケースです。42万円もする精密機械なので、持ち運びには十分気を付けたい所です。キャリーケースに入れているとはいえ、落っことしたり振り回したりするのはご法度です!
HoloLens 2だ!
HoloLens 2本体に付属しているのは、キャリーケース、18W PSU(USB Type-C対応充電器)、1mのUSB-Cケーブル、レンズの汚れを拭うクロス、安全と規制に関するガイド(保証内訳)と説明書の6点です。
HoloLens 2のハードウェアの話
表見てても分からんな…という方も安心、私が撮った実際のHoloLens 2の写真を元にハードウェア要件についてちょいちょい触れつつ一緒に勉強していきましょう!
HoloLens 2を正面から見て真ん中の位置にカメラが付いています。このカメラでは、自分の見ている光景のスクリーンショットやビデオを撮ることができ、さらにDevice Portalを使うと、リアルタイムでPCからもHoloLens 2が見ているホログラムや景色の確認が可能です。プレゼンを行う時など、周りの人にもホロレンズから見ている景色を共有したいときに有用です。
本体左部分の横についてある輝度調整ボタンから、HoloLens 2で表示されるホログラムの輝度を調整できます。MRデバイス、ARデバイスの仕様として、炎天下など明るい場所では、外部環境の明るさにホログラムの表示輝度が負けてしまい、ホログラムが上手く表示できません。そういう場合にホログラムの輝度を上げればホログラムが見やすくなります!(限界はあります)
深度センサーは、3Dセンサーとも呼ばれ、人や物体などの対象物の形状を立体として捉えることができるセンサーです。今見ている環境の奥行きや利用者のハンドジェスチャーの認識を行っています。
環境センサーはその名の通り、ホログラムを表示するための環境を認識しています。物体の裏にホログラムを置くと、表からは物体に被って見えない、という仕組みはこのセンサーの力によるものです。遠くなればなるほど認識の精度は少しずつ下がりますが、かなり精巧に物体や壁の検出が可能のようです。(所感)
写真上部でちょっとヘタっているのは、オーバーヘッドストラップです。柔らかい素材で出来ているので、着け心地も気にならない程度です。また、必要ないと感じたときには取り外しも可能です(安定感のためにも着けておいた方が良いかと思います)。HoloLens 2本体を持ち運ぶときには、ここを持つと安心です。
デバイスには必須の、音量調節ボタンが本体右側に付いています。音量調整ボタン2つ同時推しで景色のスクリーンショット、同時長押しでビデオキャプチャが可能です。いちいちWindowsメニューを表示しなくて済むので、面倒くさがりには最適なショートカット機能です。
HoloLens 2後ろ側に、ベルトの調整ホイールがあります。頭のサイズによってベルトの締まり具合を調整可能です。ちょっと狭いくらいが前面のディスプレイが動かなくていい感じです。個人の好みによって調整できるのが嬉しいです!
HoloLens 2後方右側に電源ボタンがあります。電源OFFの状態から押すと、電源が付いて虹彩認証画面(Windows Hello)またはPIN入力画面が表示されます。電源ONの状態から、1回押しでスリープ状態、5秒長押しで電源OFF、10秒長押しで強制再起動です。軽快なぽんぽーん♪という音と共に「ご利用ありがとうございました」の文字が出て電源がOFFになります。
充電ボタンの下に充電インジケーターがあります。ライト5つで残りの充電容量を表示してくれます。もし電源が付かない!という問題が発生したら、とりあえず少しの間放置して充電してみましょう。一回0%になってしまうと、ある程度充電されないと電源が付かなくなるみたいです。(私調べ)
充電インジケーターの下に、USB Type-Cコネクタがあります。充電口兼データの送受信口です。PCとHoloLens 2間でデータの送受信をしたい場合、本体に付属されているUSB-Cケーブルを繋ぐと、PC側での操作が可能になります。Device PortalまたはMicrosoft HoloLensアプリを使うと、WiFiを利用した写真・ビデオデータの送受信も可能です!
アイトラッキング用の赤外線投射機とセンサーがグラスの内側に付いています。HoloLens 2を起動した際の虹彩認証や、アイトラッキングでブラウザを閲覧・スクロールするときなどに使われます。
左右のベルト中央に薄型のスピーカーが内蔵されています。なので、ベルトを雑に扱ったり、ぐにぐに曲げたりすると、バキッといきます。42万円HoloLens 2が悲しい末路を辿ります。重々注意してください!HoloLens 2を持ち運ぶときや頭から外すときは両手でベルトを持つ、またはオーバーヘッドストラップを持って移動させてください!
額が当たる位置にブロウパッドがあります。ふわふわです。汚れたときは濡らしたタオルで拭えば汚れは落ちるかと思います。
まとめ
社内での使用者の所感としては、概ね好評…、不評を買ったことはありません!(大分不審がられていますが)
xR業界は、進む5G化やHoloLens 2+Magic Leapの発売で大いに盛り上がっています。IT勉強会支援プラットフォームのconnpassやTECH PLAYでも、HoloLens、VR、AR、MRに関する沢山のイベントが開催されています。
また、Microsoft社が開催したイベント、de:code2020のセッションの中で、MRコミュニティのHoloMagiciansがSpecial Thanksとして取り上げられるなど、日本のMRコミュニティが大きく発展していることが周知されています。xRには興味があるけど、HoloLensもVRゴーグル共に持ってないし…という方でも、パソコンまたはスマートフォン一つで圧倒的なxR体験が出来るようになっています。
もし少しでも興味をお持ちなら、xRセミナーや勉強会に顔を出してみたり、弊社メンバーブログの更新を待ってみるのはいかがでしょうか!(ダイレクトマーケティング)