Minikubeの環境構築の手順についてまとめました。
Minikubeとは
Minikubeは、ローカル環境でKubernetesを簡単に実行するためのツールです。 Kubernetesを試したいユーザーや、Kubernetesを使った開発を検討しているユーザー向けに、PC上のVM内でシングルノードのKubernetesクラスタを実行することができます(引用元:Kubernetes公式サイト)。
環境
- macOS Big Sur 11.1 (Silicon m1 chip)
Minikubeインストールの事前準備
Minikubeをインストールする前に、以下のツールやアプリケーションを準備します。
事前準備
- Docker
- Virtualization Software(例:VirtualBox)
- kubectl
Docker
macOS で Dockerを使うには、Docker アプリ(Docker Desktop)をインストールするか、Homebrew でインストールします。
仮想化ツール
Minikubeを起動するには仮想マシンが必要です。おすすめのソフトウェアはVirtual Boxです。公式サイトからツールをダウンロードし、インストールします。
kubectl
kuberctlは、Kubernetes Controllerと呼ばれるツールです。Kubernetesオブジェクトの操作は、kuberctlにコマンドを入力し、実⾏します。
まずはワーク用ディレクトリにパッケージをダウンロードします。
$ mkdir ~/workspace; cd ~/workspace
$ curl -LO https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/`curl -s https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/stable.txt`/bin/darwin/amd64/kubectl
ディレクトリに対する権限を設定します。
$ chmod +x ./kubectl
ディレクトリを以下のパスに移動します。
$ sudo mv ./kubectl /usr/local/bin/kubectl
これでkubectlの⽤意が完了しました。Dockerが起動している状態で以下のコマンドを入力します。
$ kubectl version --client
以下のように、kubectlのバージョンが表⽰されたら、インストールは成功です。
Client Version: version.Info{Major:"x", Minor:"xx", GitVersion:"vx.xx.x", GitCommit:"XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX", GitTreeState:"clean", BuildDate:"XXXXXXXXXX", GoVersion:"xxx.xx.x", Compiler:"xx", Platform:"darwin/arm64"}
Minikubeのインストール
brew
コマンドでインストールします。
$ brew cask install minikube
なお、M1 チップ Mac を使われている場合は、M1 チップに対応しているバージョンの minikube をダウンロードする必要があります。
まずm1チップMac用のファイルをダウンロードします。
$ wget https://storage.googleapis.com/minikube/releases/latest/minikube-darwin-arm64
ダウンロードしたファイルの権限を設定します。
$ chmod +x minikube-darwin-arm64
そしてファイルを以下のパスに移動します。
$ sudo mv minikube /usr/local/bin/
これでminikubeのインストールが完了です。
Docker が起動している状態で、以下のコマンドで minikube を起動します。
$ minikube start
minikubeを起動した後に、以下のファイルが作成されます。
~/.kube/config
以下のコマンドで、minikubeのバージョンが確認できます。
$ minikube version
以下のように、minikubeのバージョンが表⽰されたら、インストールは成功です。
minikube version: v1.23.2
参考サイト一覧