クロージャ

はじめに

初見で{ $0.count }とか出てきて驚いた。
引数の型、戻り値の型、return、引数名が徐々に省略されていって、{ $0.count }になるらしい。

クロージャ（≒名前のない処理のまとまり）

{ (引数名1: 型, 引数名2: 型...) -> 戻り値の型 in
     クロージャの実行時に実行される文
     必要に応じてreturn文で戻り値を返却する
 }

石川 洋資; 西山 勇世. ［増補改訂第3版］Swift実践入門 ── 直感的な文法と安全性を兼ね備えた言語 WEB+DB PRESS plus (Japanese Edition) (pp. 255-256). 株式会社技術評論社. Kindle Edition.

省略前

var closure: (String) -> Int

closure = { (str: String) -> Int in  
    return str.count
}

closure("abc") // 結果: 3

戻り値の型-> Intを省略

closure = { (str: String) in  
    return str.count
}

closure("abc") // 結果: 3

引数の型: Stringを省略

closure = { str in  
    return str.count
}

closure("abc") // 結果: 3

returnを省略

closure = { str in  
    str.count
}

closure("abc") // 結果: 3

引数名strを省略（簡略引数名を使用）

closure = { $0.count }

closure("abc") // 結果: 3

簡素引数名

簡素引数名を使わない場合

・引数 a と b に名前を付けています。
・名前を使うことで、クロージャ内で引数を扱います。

let add = { (a: Int, b: Int) -> Int in
    return a + b
}

let result = add(3, 5) // 結果は8

簡素引数名を使う場合

・変更点
引数名 (a: Int, b: Int) を削除。
代わりに $0（最初の引数）と $1（2番目の引数）を使っています。

let add = { $0 + $1 }

let result = add(3, 5) // 結果は8