2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Logstash CSVのColumn名を動的に変更する方法

Last updated at Posted at 2019-02-28

この記事を書く理由

単純に情報量が少ないのと、公式メンバーによるミスリードがあったから。
公式メンバーのミスリードって言うのが下記URL先のDiscussionでの公式メンバーの返答内容!

「Parsing csv file with dynamic headers/columns」(ヘッダー/カラムを動的に取得してCSVファイルを解析する)

↓問題の返信内容
image.png

仕事上、初めてLogstashを使うことになって調べていたときにこのコメント!
俺、信じたからね!冗談抜きで信じて打ち合わせのときに言っちゃったからね!!
「LogstsashだとCSVファイルのカラム名とか動的に変更できない」って!!!

けど、公式ドキュメントとか読みながら色々と試したら、Column名を動的にできちゃったときにどれだけ公式メンバーのこのコメントにムカついたか!!!!

そんなこんなでやり方について書こうという気になりました。

使用環境

Elasticsearch 6.5.4
Kibana 6.5.4
Logstash 6.5.4 ※ Version 5.6以降なら適用可能

Logstash Config設定

テスト用ファイルとして「hoge.csv」というファイルを用意します。

※追記
なぜかCSVファイルの1行目はバグの影響で読み取ってくれません。
Worker ThreadのバグでVersion6.xは2行目からしか読み込まないとのことだが、試しにWorker=1で動かしても1行目は読み込まれませんでした。
正確には、改行コードが無い行は読み込まないだけでした。やらかした。。。orz

【参考】:"autodetect_column_names" does not work with multiple worker threads

hoge.csv
fizz,buzz,666
foo,bar,124

サンプル csv_test.config

先に実行するプログラムを記述しますね。

csv_test.config
input {
	file {
		path => ["path/to/hoge.csv"]
		sincedb_path => "nul"
		start_position => "beginning"
		# If you need.
		codec => plain { charset => "Shift_JIS" }
	}
}

filter {
	# get filename 
	grok {
		match => ["path", "%{PATH}/%{GREEDYDATA:filename}\.csv"]
	}

	# import csv data
	csv {
		# set Column's names
		columns => ["foo","bar","Number"]
		separator => ","
	}

	# convert data type
	mutate {
		convert =>{
			"Number" => "integer"
		}
	}

	# If you use Logstash(Version 5.x~), you must use ruby filter. add_field can't change data types.
	# add dynamic column's(field's) name
	ruby{
		code => '
			event.set("foo" + event.get("filename"), event.get("foo"));
			event.set("bar" + event.get("filename"), event.get("bar"));
			event.set("Number" + event.get("filename"), event.get("Number"));
		'
	}

	# Remove Needless Field
	mutate{
		remove_field => [ "path", "@version" ]
	}
}

output {
	elasticsearch {
		hosts => ["localhost:9200"]
		index => "test_%{filename}"
	}
	# output to stdout
	stdout { codec => rubydebug }
}

各項目の説明

Input

説明を端折りますが、データ入力部分の設定です。
CSVファイルをExcelとかで作成した場合だと、Codecの"Shift-JIS"が必要になるってぐらいです。

Output

Logstashの出力先です。こちらも説明を端折りますね。

Grok_Filter

	grok {
		match => ["path", "%{PATH}/%{GREEDYDATA:filename}\.csv"]
	}

正規表現を使って、文字列を辞書型配列に変換してくれる便利なFilterです。
この辞書型配列のデータはそのままOutputされるまで保持されるみたいです。※ここ重要
GrokはLogデータや標準出力にも適用できるので、頻繁に使われています。
このGrokだけでも十二分な量の文章になり、またよく記事に書かれたりするので割愛します。
今回はファイル名を得たいので、pathだけに使用。

Grokの処理を確認したのであれば、下記のデバッガーが便利です。
参考:Grok Debugger

CSV_Filter

	csv {
		# set Column's names
		columns => ["foo","bar","Number"]
		separator => ","
	}

CSVファイル用のFilterです。ヘッダー(1行目)にあるカラム名を読み込んでくれたりとかしてくれます。
今回は動的に変更するためにカラム名を設定。
ちなみに公式ドキュメントには動的に設定する機能はFilter共通のadd_filedだけしかなかったです。
これがLogstashの仕様を理解するきっかけになった。

参考:公式ドキュメントCSV_Filter_Plugin

Mutate_Filter(Convert)

    mutate {
        convert =>{
            "Number" => "integer"
        }
    }

CSVから読み込んだデータを適切なデータタイプに変更する処理。

Ruby_Filter (Logstash Version 5.x~)

    ruby{
        # Key:Value => "カラム名"+"ファイル名":"CSVデータ"
        #event.set("カラム名" + event.get("ファイル名"), event.get("CSVデータ")); 
        code => '
            event.set("foo" + event.get("filename"), event.get("foo"));
            event.set("bar" + event.get("filename"), event.get("bar"));
            event.set("Number" + event.get("filename"), event.get("Number"));
        '
    }

Grokで読み込んでおいたファイル名を各カラムにくっつけた文字列をKeyに設定。
Valueにはとカラム名(Key)から紐づいたCSVから読み込んだデータを設定。
まぁ、やってることは付け替えてるだけです。

※ここでOutputのデータ量が増えます。要らないデータは後で削除しましょう

add_fieldでも動的にカラム名を設定できるが、LogstashのVersion5.xからデータタイプを文字列から変更できなくなった。
そのため、代わりにRubyFilterを使わざるを得ない!

###Mutate_Filter(Remove)

	mutate{
		remove_field => [ "path", "@version" ]
	}

最後に余計なデータは省きましょうねー。

##実行
下記のコマンドを実行して動作確認してね(雑)

logstash -f csv_test.config

追記
成功したらこんな感じのJSONデータが出てくる。
filenamehogeが各カラムに追加されてます。
image.png

#最後に

全て鵜呑みにしてはいけないという教訓を得ましたよ。
とはいえ初心者である以上、最初は鵜呑みにせざるを得ないんだが。。。orz

追記
もっと便利にしようとするなら、rubyフィルターの処理にfor文とかを入れてCSVのカラム数分処理させることやろね。

追記_2
autodetect_column_namesがバグで機能しないため、捻ったやり方をせざるを得ない。環境変数を使うとか。

追記3
公式のCSVフィルターのプログラムを1行弄れば動的にカラム名を変えれるようにはできる。
けど、データ型の変更をどうするか。。。

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?