まえがき(´ω`)
Linuxお勉強中です。
ifconfigコマンドを使用したときに、出力結果の意味がわからなすぎたので、勉強がてらメモしていきます。
■経緯
- VMwareを使用して、centos6の仮想環境をつくりました
- WEBサーバーの立ち上げをするためIPを調べようとしました
- 出力結果の意味がわからなくて戦慄しました
- くやしいので調査した結果をまとめます
■よく分からなかったこと
- ens33とか、loとか何?どういう単位で括られてるの?
- それぞれの項目の内容ってどういう意味?
- 情報が羅列されてるけど、どういう塊りで見ればいいの?
■出力結果sample
[hogehoge@localhost ~]$ ifconfig -a
ens33: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500
inet 192.168.124.132 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.124.255
inet6 fe80::c76c:cabd:65a6:8014 prefixlen 64 scopeid 0x20<link>
ether 00:0c:29:9a:c9:d9 txqueuelen 1000 (Ethernet)
RX packets 228563 bytes 331521958 (316.1 MiB)
RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0
TX packets 131323 bytes 7977468 (7.6 MiB)
TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0
lo: flags=73<UP,LOOPBACK,RUNNING> mtu 65536
inet 127.0.0.1 netmask 255.0.0.0
inet6 ::1 prefixlen 128 scopeid 0x10<host>
loop txqueuelen 1 (Local Loopback)
RX packets 0 bytes 0 (0.0 B)
RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0
TX packets 0 bytes 0 (0.0 B)
TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0
virbr0: flags=4099<UP,BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500
inet 192.168.121.1 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.122.255
ether 52:54:00:9f:3c:38 txqueuelen 1000 (Ethernet)
RX packets 0 bytes 0 (0.0 B)
RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0
TX packets 0 bytes 0 (0.0 B)
TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0
virbr0-nic: flags=4098<BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500
ether 52:54:00:9f:3c:38 txqueuelen 1000 (Ethernet)
RX packets 0 bytes 0 (0.0 B)
RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0
TX packets 0 bytes 0 (0.0 B)
TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0
本題
■概要理解
出力結果の内容は大体こんな感じのようです。
- インターフェース名(接続名)
- 有線接続端子とか無線とかブルートゥースとか
- 概要情報
- インターフェースの状態についての情報
- IPとか
- IPv4とIPv6、MACアドレスについて
- 受信系
- 受信パケットに関する統計
- 送信
- 送信パケットに関する統計
■状態
ens33: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500
実例 | 項目名 | 意味 |
---|---|---|
ens33 | インターフェース名 | インターフェースの名称。 接続ポートなどの単位で切られる。 |
flags | インターフェースの状態 | イコール以下がインターフェースの状態フラグですよ |
4163 | フラグの数値表示 | 括弧の中の状態フラグを数値化したもの |
UP | インターフェースの起動状態 | UP=起動中、DOWN=停止中 |
BROADCAST | ブロードキャストの状態 | インターフェースがブロードキャストを利用できるか。有効か。 できない時は表示されない。 IPv4のみIPv6にはない |
RUNNING | 転送の状態 | システムがパケットをインターフェース経由で転送しているかどうか。 ドライバが正常にロードされて起動が可能な状態か。 してない時は表示されない。 |
MULTICAST | マルチキャストの状態 | インタフェースがマルチキャスト転送を利用できるか。有効か。 してない時は表示されない。 |
mtu 1500 | 最大転送単位 | 1フレームの送信最大値(Maximum Transmission Unit) 単位はバイト |
■アドレス
inet 192.168.124.132 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.124.255
inet6 fe80::c76c:cabd:65a6:8014 prefixlen 64 scopeid 0x20
ether 00:0c:29:9a:c9:d9 txqueuelen 1000 (Ethernet)
実例 | 項目名 | 意味 |
---|---|---|
inet 192.168.124.132 | IPv4のIPアドレス | 現在のIPです 静的独自IP or DHCP自動割り当て |
netmask 255.255.255.0 | ネットマスク | インターフェースのIPv4ネットマスク IPのどこからどこまでが、ネットワークなのかホストなのかの定義 ネットマスク=サブネットマスク |
broadcast 192.168.124.255 | ブロードキャストアドレス | ブロードキャスト用のIP ホスト部のビットが全て 1 |
inet6 fe80::c76c:cabd:65a6:8014 | IPv6のIPアドレス | 現在のIPです 静的独自IP or DHCP自動割り当て スコープの種類毎に複数の場合もあり |
prefixlen 64 | プレフィックス長 | IPアドレスの中でネットワークアドレスを示す前のほうの部分 前から何ビット目までがネットワークを表すか 自動設定の場合は64 |
scopeid 0x20 | スコープID | アドレスが有効である範囲についてのID パケットの到達範囲(スコープ) 0x20の部分がID、<>の中がラベル |
ether 00:0c:29:9a:c9:d9 | MACアドレス | インターフェース固有アドレス |
txqueuelen 1000 (Ethernet) | パケットの送信キュー | 一つのキューにキューイングできるバッファ数のこと |
■受信と送信
RX packets 228563 bytes 331521958 (316.1 MiB)
RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0
TX packets 131323 bytes 7977468 (7.6 MiB)
TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0
実例 | 項目名 | 意味 |
---|---|---|
RX | 受信について | Receiver |
packets 228563 | 受信パケット数 | |
bytes 331521958 (316.1 MiB) | 受信パケット(バイト) | |
errors 0 | エラーとなった数 | |
dropped 0 | 破棄した数 | |
overruns 0 | 遅滞した数 | |
frame 0 | 指定フレームを超過した数 | |
TX | 送信について | Transmitter |
packets 131323 | 受信パケット数 | |
bytes 7977468 (7.6 MiB) | 受信パケット(バイト) | |
errors 0 | エラーとなった数 | |
dropped 0 | 破棄した数 | |
overruns 0 | 遅滞した数 | |
carrier 0 | キャリア数 | |
collisions 0 | 衝突を検知した数 |
補足
■インターフェース
よくあるやつ
- ens~ :有線の接続ポート。大体、最初は勝手にensの後に数字が振られる。
- eth~ :有線の接続ポート。上と内容は同じだが命名規則が変わった。こちらが旧。
- lo :ループバックのこと。実際はインターフェースとして存在しないが、テスト用などに仮想として必ずある。
- virbr0 :VMware使ってるから出てるらしい。
- virbr0-nic :VMware使ってるから出てるらしい。nicはNetwork Interface Card
■ネットマスク、プレキャスト数
■特殊IP
特殊IP | 説明 |
---|---|
0.0.0.0/8 | Current network (only valid as source address) RFC 1122 |
10.0.0.0/8 | プライベートアドレス RFC 1918 |
127.0.0.0/8 | ローカルホストアドレス RFC 1122 |
169.254.0.0/16 | LINKLOCALアドレス(APIPA用) RFC 3927 |
172.16.0.0/12 | プライベートアドレス RFC 1918 |
192.0.0.0/24 | IETF Protocol Assignments RFC 5736 |
192.0.2.0/24 | テストネットワーク RFC 5737 |
192.88.99.0/24 | 6to4 IPv6からIPv4への変換方式の一つ RFC 3068 |
192.168.0.0/16 | プライベートアドレス RFC 1918 |
198.18.0.0/15 | ネットワーク性能試験 RFC 2544 |
198.51.100.0/24 | テストネットワーク RFC 5737 |
203.0.113.0/24 | テストネットワーク RFC 5737 |
223.255.255.0/24 | 予約 RFC 3330 |
224.0.0.0/4 | マルチキャスト(クラスD) RFC 3171 |
240.0.0.0/4 | 予約(クラスE) RFC 1112 |
255.255.255.255 | ブロードキャスト RFC 919,RFC 922 |